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WJ64話『お菓子より甘いモノ。』以降の設定です。
性欲を抑制する指輪は、本来ヒスイにしか外せないものですが、ジストの場合、改造されたものなので
自由に取り外しができます。
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赤い屋根の屋敷。ジストの部屋。

コンコン!軽いノックのあと、ヒスイが顔を覗かせた。
「ジスト〜?」
呼んでも返事はなく。なぜならジストは爆睡中で。
エクソシストの任務を終え、今しがた帰ってきたばかりなのだ。
シャワーを浴び、ベッドへダイブしてから2時間と経っていない。
上半身裸のまま、死んだように眠っていた。
(あ、寝顔可愛い・・・)
ヒスイはのほほんとして、我が子の寝顔を覗き込んだ。
「あれ?この指輪・・・昔お兄ちゃんがしてたのに似てる」
眠るジストの手を取り、指輪に触れてまじまじと眺める。
すると・・・スポッ!指輪が抜けてしまった。
同時にジストが目を覚ます・・・



ここからが、“事件のはじまり”である。



「え・・・?」
ブチブチッ!白シャツのボタンが飛んだ。
ジストに引き裂かれたのだ。
上から下まで、ヒスイの女性器が露わになる。
「ちょ・・・ジスト?」
「ヒスイぃ〜」
明らかにジストの態度がおかしい。指輪がないと、ヒスイに
対する欲望が抑えられないのだ。
性欲に満ちた目でヒスイを見ている。
(な、なんか嫌な予感が・・・)
とにかく逃げようとするヒスイだったが・・・
背中を見せた途端、ジストに捕まってしまった。
「こらっ!ジス・・・」


「いい匂い・・・」


ジストはヒスイの耳の後ろの匂いを嗅ぎ、秘所へと手を伸ばした。
「ココ・・・触らして」
「っあっ!!」
ツプ・・・ヒスイの膣内にいきなり指が入り込んだ。
中心に深く突き立つ・・・その指一本で繋がれてしまい、逃げるに
逃げられないヒスイ。
「うっ・・・んっ・・・」
ジストの指を受け入れるのは初めてで。
これまでと違う新規の感触に戸惑いを隠せない。
「やっ・・・やめなさ・・・」


「うわ・・・」


ジストが感嘆の声をあげた。
「ヒスイん中、やわらかくて、あったけー・・・」
恍惚とした表情で指を動かしながら、率直に感想を述べるジスト。
「なんかヌルヌルしてるし」
興味津々にヒスイの膣壁をまさぐる。
「あっ、あ・・・!!ジス・・・」
「やっぱすげ・・・ヒスイのココ」
幼い外見とは裏腹に内側は成熟しているのだ。
「指、溶けそ・・・」
ジストは益々興奮し、ヒスイの穴に指を追加した。
「あぁん・・・っ!!」
二本だとさすがに反応してしまう。
ジストの腕の中でビクンッ!と跳ねるヒスイの体。
「んっ・・・あ!!」


「ね・・・ヒスイ、父ちゃんとする時みたいに、もっと濡らして?」


くちくち・・・くちくち・・・ぐち・・・量が少ないので、練っても
いい音が鳴らない。
ヒスイの濡れ具合にジストが不服を唱えた。
「あっ・・・はぁ・・・はぁ」
「オレ、知ってんだ」
本来は滴るほど濡れる場所なのだと。
「ヒスイ、オレに触られんの、嫌?」
「っ!!」(そういう問題じゃないでしょ!!)
息子の息子が相手では、これが限界だ。
しかしジストはお構いなしで。
「ヒスイ・・・さっきよりもっといい匂いしてきた」
そう言いながら、ヒスイの体を強く抱き、挿入した指を激しく動かした。
「あんっ!あっ!あ・・・!」


「オレのもココに入れていい?」


好き。と、ヒスイの頬にキス。それからジャージのズボンを下ろし。
「ちょっ・・・!ジスっ・・・!!」
なしくずし的にここまできてしまったが、ペニスまで挿入される訳には
いかない。
この危機をどう切り抜けるか・・・ヒスイなりに考える。
(そういえば・・・)
指輪を外した途端、ジストの態度が豹変したのを思い出し。
(だったら指輪を戻せば・・・!!)
「ジストっ!!右手かしてっ!!」
ヒスイは持っていた指輪をジストの指に戻した。


「・・・へ?」


指輪と、理性を取り戻したジスト。
ヒスイの愛液で濡れた指先を見て、絶叫した。
「うぁぁぁぁーっ!!」
ものすごい勢いで後ろに飛び退く。
(オレっ!!何やってんだよぉぉぉぉ!!!)
記憶はほどんど残っていないが。
「ヒスイっ!!ごめんっ!!」
土下座で謝罪・・・何度も床に額を打ち付け、ごめんなさいの平謝りだ。
「・・・・・・」
ジストから指輪を取り上げたのは自分なので、許さない訳にもいかず。
ヒスイは脱がされたシャツを着直し、言った。
「もういいよ」
「ホントにごめんっ!」
ジストはまだ謝り続けていたが、「あっ!」と、何か閃いたような声を出した。
「接着剤で指にくっつけるよっ!!」
そうすれば、簡単には抜けないから、と。
散らかった机の引き出しを漁り、接着剤を出した。
そこまでは良かった。ところが。
「待っててっ!今くっつけるから!」
「!!ちょっ・・・ジスト!!」
危険な連鎖に気付いたヒスイが止めるより早く。
指輪に接着剤を塗るべく、スポッ!
ジストは自ら指輪を外した・・・外してしまったのだ。


「「あ・・・」」


ぽとっ。ジストの手から指輪が落ちた。
そして再び・・・“事件のはじまり”に戻る。





ENDLESS・・・




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