シトリンと過ごす初めての冬。
「お前・・・何で服着てないんだ??」
「何でって・・・気分だけでも味わいたいから」
「この寒いのに・・・風邪をひいても知らんぞ」
「風邪なんかひくもんか。こんなにあったかいのに」
外は雪。でも寒くない。
愛する女性は、世界でいちばんあたたかい生き物だ。
二人でいればあたたかい。
ヒトでもネコでも。
シトリンはあたたかい。
オレの存在がシトリンにとってもそうであったらいいのに、と思う。
「・・・シトリンは寒くないのか?」
「寒くないぞ。お前と一緒だからな」
シトリンがオレの上で丸くなる。
心地よい重み。確かなぬくもり。
オレはゆっくりと瞳を閉じた。
この続きは・・・夢の中で。
お題:Blue Beads 様
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