本日のエロ議題『コンドームは必要か、否か』/ネタ提供:frow様 議長:コハク 書記:トパーズ



「は〜い。それではこれから少子化対策会議を始めたいと思います〜」
議長コハクの開会宣言。
「本日は特別ゲストとして、アンチエロレンジャー戦隊よりオニキス隊長とジン副隊長にお越しいただきました」
パチパチパチ・・・
一礼し、入場するオニキスとジンをまばらな拍手が迎えた。

「ヒスイ、どう思う?」
コハクはまず最愛のパートナーに意見を求めた。
「いらないと思う。だってしない方が気持ちいいもん」
うん、うん、嬉しそうにコハクが頷く。
“いらない”にヒスイの1票。
書記のトパーズがホワイトボードに“正”の一画目を書いた。
続けて二画目を加え。
「確かに必要ない」
マジックを置き、一番前の席に座っているヒスイの顎を掴み、こっちを見ろ、と。
上を向かせた。
「え?トパ・・・?」
「今夜あたり生でやるか。ジスト2号を仕込んでやる」
「ソコのエロ書記。会議中に堂々と人妻を口説かないでくれる?」
ぐっ・・・トパーズの背中にマジックの先を押し付け、牽制するコハク。
「ここに死ぬほど恥ずかしいエロマーク描いちゃうよ?」
「・・・・・・」
トパーズが視線を後ろに流す。一触即発ムード・・・
「おいおい、議長と書記が揉めてどうすんだよ」
メノウが仲裁に入り、「ところでソッチはどうなの?」と、話をアンチエロ戦隊の二人に振った。
「・・・必要だ」
指名を受けたオニキスが言った。
「それは愛情表現のひとつであり、必ずしも妊娠だけを目的とする訳ではないからだ」
「甘いな」
すかさずコハクが意見する。
「セックスは常に妊娠も辞さない覚悟で臨むべきだ」
避妊行為そのものを否定した。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
お次はリーダー同士の対立。
付き添いのジンは慌てて・・・
「今は少子化なんて言ってますけど、コンドームがなくなったら逆に人口が増え過ぎる可能性もあるんじゃ・・・」
人口増加による、環境汚染、森林破壊、食糧不足をジンが説く。実に壮大な解釈で。

さすがはアンチエロ戦隊・・・と、思いきや。

「それに今は、極薄タイプとか、香り付きタイプとか、蛍光タイプとかあって結構楽しめ・・・」
「蛍光!?」コハクが食い付く。
「君、ちょっとその辺りを詳しく・・・」
「お兄ちゃんっ!!」
「冗談だよ。ははは」
ヒスイに叱られ、コハクは“いらない”に1票。

その後も様々な意見が飛び交い・・・


【結果】

コハク  「いらない」 一滴残らず捧ぐのが、愛。
ヒスイ  「いらない」 コンドームは撲滅すべき。
メノウ  「いらない」 愛の証明ってヤツ。
サンゴ  「いらない」 メノウ様のお望みのままに。
トパーズ 「 いらない」 ヒスイを妊娠させるのに都合がいい。
ジスト  「いらない」 もっと兄弟が欲しいから。
オニキス 「いる」   男の責任問題。
ジン   「いる」   使い慣れてる。


【結論】


今後もコンドームは使用しない方針で。


「つまり、中出しです」議長のコハクが締める。
「やっぱ中出しだよな」メノウ賞賛。
「中出し上等」トパーズ上機嫌。
「いいな〜・・・中出し」ジスト童貞。

「うん、いいんじゃない。中で。ね?お母さん」愛らしく無邪気な笑顔のヒスイ。
そしてサンゴは朗らかに。
「ええ、そうね」


全員一致で反社会的な結論に至るエロレンジャー。


「はぁ〜・・・っ」
深い溜息を漏らすオニキスの隣で、ジンは密かに思った。
(オレ達、参加した意味あるのか・・・?)





エロ。エロ。エロ。エロ。エロレンジャー。


本日の活動は、これにて。






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