本日のエロ議題『大人のおもちゃは必要か、否か』/ネタ提供:frow様 議長:メノウ 書記:サンゴ



「んじゃ、ぼちぼち会議でも始めるかぁ」と、議長のメノウ。
エロレンメンバーの着席したテーブルにお茶を並べるのは書記のサンゴだ。
参加メンバーは、コハク[レッド]、ヒスイ[ピンク]、トパーズ[ブルー]、ジスト[イエロー]。


本日の議題は『大人のおもちゃ』(主にバイブ)についてだ。


「はい」真っ先に挙手するコハク。
「・・・・・・」無言だが、トパーズも負けじと挙手。
二人の意見が相反するのはいつものことで。もはや会議の恒例だ。


・コハクの使用グッズは、野菜。
 キュウリ、ナス、ニンジン他・・・自分で栽培したもののみ。
 そして使用後は一片残さず食べるという変態的なこだわりを持っている。
  基本的に道具は使わない主義なので、使用頻度は低い。

・トパーズの使用グッズはまさに大人のおもちゃ。
 バイブ、ローター、蝋燭、縄、手錠他・・・SMにも対応可能。


これでは話が噛み合う筈もなく。
指名されてもいないのに、両者席を立ち、睨み合う・・・バトルスタートだ。
「アレを咥えた様を眺めるのがいいんだ。馬鹿め」トパーズが主張する。※アレ=バイブ
「テクニックのない青二才が言うことだね」コハクが鼻で笑う。
「テクニックの問題じゃない。マンネリ解消だ」トパーズはそう言い返し、こう続けた。


「毎晩同じモノ突っ込まれてりゃ、飽きる」


その視線はヒスイに向いている。
「違う刺激が欲しくなるだろう?」
「そんなことないもん!」と、席を立つヒスイ。
「私っ!お兄ちゃんのだったら一日何回でもいいよっ!」
照れ屋の割には、時々周囲をぎょっとさせるような発言をする。
「ヒスイ・・・っ!」
「お兄ちゃんっ!」
その場で抱き合う二人・・・だが。
ガシッ!抱擁中のヒスイの頭をトパーズが掴んだ。
「食わず嫌いと一緒だ」
ヒスイに顔を寄せ、耳元で囁く・・・


「いいぞ。オレのは」


「へー、そう」
コハクは引き攣った微笑みを浮かべ。
「そんなにいいんなら、今ここで見せて貰おうかな」
「貴様に言われる筋合いはない」
「それはこっちのセリフだよ。余計なお世話というものだ」


「僕の辞書に“マンネリ”はない」


従って、バイブは不要、とコハクが言い切り。
「じゃあなんで野菜を使う?」
トパーズの意地悪な質問にも怯まず答える。
「君のソレと僕のコレを同じモノと考えて貰っては困る」

「・・・・・・」
「・・・・・・」

そして今日もまた、激しい火花を散らす二人。



一方、新米レンジャーのジストは・・・
テーブルの上に置かれたバイブを凝視していた。
参考資料(?)として、会議のために準備されたものだ。
「すげぇ・・・でか・・・」
興味津々でバイブを手に取る。
(こんなん、ヒスイのアソコに入るの???)
童貞ジストにとっては、まさに神秘の世界だ。
とはいえ、妄想だけはしっかりと・・・
(これ入れたら、ヒスイどんな顔すんのかな・・・)
「ちょっと見てみたい・・・かも・・・」
頬染めて、こっそり呟く。



そこで、議長メノウが英断を下した。


「んじゃ、いっちょ検証してみるか」
面白半分、もう半分は、義理の息子と可愛い孫の口論を見兼ねてのことだった。
「だめです!」
メノウの視線がヒスイに向けられるより早く、コハクが抱き隠す。
(バイブなんて入れさせるもんか!!)
「そんなもの入れて、ヒスイのアソコが壊れたらどうするんですか」
「お前んだって、似たりよったりだろ」と、メノウ。
「失礼な。一緒にしないでくださいよ」
コハクは反論、断固として応じない。
「ん〜・・・ヒスイがダメなら、サンゴしかいないよな」メノウが言うと。
「はい」サンゴは嫌な顔ひとつせず、笑顔で頷いた。
「んじゃ、こっち来て」
「はい」
メノウはバイブを手に隣の部屋へ。従順にサンゴが続く。



会議室、隣。

「サンゴ」優しい声で妻の名を呼ぶメノウ。
背中のファスナーを下ろし、サンゴの白いレンジャースーツを途中まで脱がせる。
近くのテーブルに立ったまま両手をつくよう指示して。
「はい。メノウさま。あっ・・・ん」
メノウの細い指先がサンゴの入口を濡らし、拡げてゆく。
ちゅ・・・ちゅくっ・・・ちゅくちゅくちゅく・・・
「あっ・・・あ・・・」
「ごめんな、ホントはこういうのヒスイ担当なんだけど」
サンゴの中で指を動かしながら、メノウが言った。
「い・・・いい・・・んです。メノウさま・・・何でも・・・入れてください」
「・・・・・・」
(んなコト言われたら)


俺のしか入れたくない。


・・・と、言ってしまいそうで。成程、と思う。
(コハクはこういう気持ちなワケだ)
コハクの言い分は理解できた。が、議長として公平な判断を下すべく。
「・・・んじゃ、ちょっとだけ、な」
メノウは、サンゴの膣穴にバイブをゆっくり差し込んで、スイッチを入れた。
「!!は・・・っ!!あっ・・・メノウ・・・さ・・・あぁ・・・あっ・・・」
小刻みに、サンゴの下半身が震え出す。
「・・・・・・」
(トパーズはこういうのに萌えるワケね)
愛する男のペニスではなく、バイブに感じてしまっている、罪悪感の混ざった喘ぎ。
無情に溢れ出る愛液。羞恥の涙。それらは、切なくも艶かしく。確かに興奮する。

どちらも正論のように思えた。
(ってコトは、別にどっちでもいいってコトだよな)


そして・・・数十分後。

会議室で検証結果が発表された。
「だからさ、実際ヤッてみてわかったんだけど」


「お前らだって、結局最後は自分の入れるだろ?入れたくなるだろ?」


そう言われてしまえば、全くその通りで。
「・・・確かにそうですけど」
時々野菜派のコハクも頷きざるを得ない。
「・・・・・・」
バイブ派のトパーズも返す言葉がなく。
議長メノウ独自の結論が続く・・・
「どうせ最後は同じなんだからさ、途中は何したっていいじゃん」



大人のおもちゃを使うも使わないも、個人の自由。ってコトで!





エロ。エロ。エロ。エロ。エロレンジャー。


本日の活動は、これにて。






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