「ひっく・・・」
コハクのペニスは菊の中心に突き刺さったまま、にゅくにゅくと鈍い音をたてて動き続けた。
「んぐッ・・・」
ちょっとの刺激でも今は辛い。
「おにいちゃ・・・や・・・ぁ・・・」
ヒスイは涙声で訴えた。
「・・・・・・」(わかってる、意地悪言ってるって)
それでも、やめない。
奥のローター目掛けて、コハクは何度もヒスイにペニスを突っ込んだ。
(これでヒスイに殴られて、最後は土下座で謝ることになるんだ)
わかっているのに、ペニスで繋いで離さない。
「あ・・・あああ・・・ッ!!」
ヒスイの体を反転させ、後背位から、正常位へ。
嫌がるヒスイの両脚を正面から無理矢理拡げ、腰を落とす。そして、射精。
「!!あ・・・あ〜・・・!!!!!」
ごぷッ、ごぷッ・・・ヒスイの意に反して、お尻の穴に精液が流れ込んできた。
お腹のなかいっぱいに熱が広がり、益々ヒスイをトイレへと掻き立てる。
「う・・・トイレぇ〜・・・」
「・・・・・・」
コハクがペニスを抜くと、ヒスイは這ってベッドから出ようとした。
アナルから、精液とコードを垂らしながら。必死だった。ところが。
コハクに足首を掴まれ、振り返る。
「お・・・おにい・・・?」
「行っちゃだめだよ、ヒスイ」
「ひぁ・・・ッ!!?」
ヒスイの体を引き戻しながら、コハクは指を舐め、それをヒスイの膣に入れた。
「あ・・・・・・ッ!!!あぁぁッ!!!」
ヒスイの体が、勢い良く跳ねた。
「あッ・・・はぁッ!!!」
正面からコハクの指につりあげられ、腰が浮く。
コハクは片手でヒスイの肩を押さえ、片手で膣を愛撫・・・
「あ、あ、あ・・・」
ビクン!ビクン!ヒスイの足が震える。
グチュグチュ、再び膣が鳴り出した。
「あ・・・ぅッ・・・」
こんな時なのに・・・濡れてしまう。
「あ・・・やだ・・・も・・・もれ・・・」
(ベッドでおしっこなんて・・・したく・・・ないけど・・・)
快感に抗いきれず。半分諦めかけた、その時。
「どうせなら、こっちも、ね」
ぐにゅッ、濡れた肉と肉の間で、コハクの指が大きく動いた。
「!!っひッ!!」
潮を吹かされるのだと、直感する。
「い・・・ッ!!いやあッ・・・!!おにぃ・・・!!」
激しく抵抗するヒスイ。するとコハクは。
「いいよ、もらしても」
「あとで全部舐めてあげる」
・・・火に油の一言だった。
パンッ!!ついにそこでヒスイの平手打ちが決まった。
「・・・・・・」
驚くほど冷静に(ここまでか)と、思う。
まさに、ジ・エンドだ。コハクは黙って指を抜いた。
ヒスイは目も合わせずベッドを飛び出し、トイレへ駆け込んだ。
ドタドタドタ・・・バンッ!!
乱暴に扉を閉める音で、コハクを責める。
「あ〜あ・・・やっちゃったなぁ・・・」と、コハク。そこに。
「あ〜あ、やってくれたなぁ」言葉を被せてきたのは、メノウだ。
「・・・メノウ様、見てたんなら、もっと早く止めてくださいよ」
閉めた筈の鍵が開いていたのも、メノウの仕業である。
「ヤリながらブッ飛んでたら止めたかもしんないけどさ、お前、冷静だったじゃん。で、どうだった?」
「まあ・・・思った通りになりました」
ヒスイに殴られた頬が痛い。どんな傷より堪える。
「馬鹿だよなぁ・・・お前。わかってんなら、最初からやらなきゃいいのにさ。あれはちょっとヒドイだろ」
「う〜ん・・・小さい頃は、おもらしばっかりしてたのになぁ・・・」
産まれた時から、ヒスイの下の世話をしてきたコハクには、些細なことなのだが。
「ソレとコレとは違うだろ」と、呆れるメノウ。
「ま、いいや。ヒスイは俺に任せとけ。今日はホワイトデーだからさ」
「ホワイトデー?何か関係あるんですか?」
「お前、俺にチョコくれたじゃん。そのお返ししてやるよ」
「そういえば・・・」
ヒスイの初代う○こチョコが大惨事を引き起こしてから、監視を兼ねて一緒に作るようになった。
その時の副産物チョコだ。メノウに献上したのは、たまたまだった。
メノウは自前の手帳を取り出し、ペンを走らせ。
そのページを切り離し、コハクに渡した。
「2時間後、この場所に来いよ。気持ち良く仲直りさせてやるからさ」
一方、こちらトイレのヒスイ。
ローターを力いっぱい引っこ抜き、ぎりぎり間に合った。
が、当然不機嫌だ。便座の上で膝を抱え。
「お兄ちゃんのバカ!ヘンタイっ!!」
しばらく外に出たくない。
「もうっ!!トイレに籠っちゃうんだからっ!!」
籠城を心に決めるが、すぐにドアがノックされ。
「ヒスイ」メノウの声だ。
「アイツにたっぷり中出しされたろ?腹の調子診てやるから出てきなよ」
「え?おとう・・・さん???」
それから2時間・・・
コハクはその間にチーズスフレを焼き、花束と図書券を用意した。
謝罪の手始めに、だ。無論、これしきで許して貰えるとは思っていない。
残った時間でシャワーを浴び、身だしなみを整えて。
メノウから受け取った住所へ向かった。
メノウが所有する広大な敷地内にある一軒の家。
立派なシャンデリアのある洋館だ。
吹き抜けの2階建、1階全体がホールになっていて、中央に階段がある。
その先に豪華な扉・・・ヒスイの気配がする。ノックをして、扉を開く、と。
天蓋付きの大きなベッドの上でヒスイが待っていた。石鹸の匂いがする。
身につけているベビードールは、サーモンピンクの水玉柄。キュンとくる可愛さだ。
「おにいちゃん!」
ヒスイは裸足で走ってきて、コハクに抱きつき。
「こっち」と、コハクをベッドに連れていった。
「横になって」
「うん?こうかな?」
コハクを先に横たわらせ、ベッドサイドに立つヒスイ。
フロントのリボンをほどき、パラリ。
サイドのリボンをほどき、ポトリ。
ストリップさながらに脱いでゆく・・・
「・・・・・・」(これ、どういうこと?)
明らかに、普段のヒスイの行動ではない。
(これがメノウ様の言ってた“気持ち良く仲直り”?)
ヒスイが怒っていない訳がない。なのに、至れり尽くせりで。
疑問に思いつつも・・・勃起してしまう。
「よいしょ・・・っと」
裸になったヒスイはコハクの上に乗って。ベルトを外し、ズボンを脱がせた。
途中、髪を耳にかける仕草が(可愛いぃぃぃ〜!!!)けれど。
「・・・ヒスイ」
「なに?おにいちゃん」
「僕に何されたか、覚えてるよね?」
「うん、でも、もうへいきだよ?」
「・・・・・・」
記憶を失くした訳でもなければ、操られている訳でもなさそうだ。
コハクは下から手を伸ばし、ヒスイの顔を引き寄せ、キスを誘った。
ちゅ。ちゅっ。角度を変えて、何度か唇を重ね。
「指でいいかな?」
陰部に手を入れると、ぴくん!
いつものようにヒスイの頬が赤く染まり、少しホッとする。
「ん・・・あ・・・」
膣口に指をあてると、愛液がじゅわっと溢れ出た。
惜しげもなく、手のひらを伝ってくる・・・嬉しい反応だ。
「うん、よく濡れてるね」
コハクは目を細めて笑い、膣の中へと指を伸ばした。
「んふ・・・ッ!!あ、あぁッ・・・」
膣いじりが始まると、ヒスイは前のめりになって。
両手でコハクのシャツを掴んで、俯き、震えた。
「あ・・・あ・・・はぁ・・・」
膣内で、2本の指が、おいでおいでと動く。
むちゅッ、むちゅッ、膣肉が応え、快感が生まれる。
「あ・・・んんッ・・・んぅ〜・・・」
呼ばれるまま、イッてしまいそうだ。
「あ・・・あ〜・・・」
ヒスイは腰を揺らし、ぽたッ・・・ぱたぱたぱた・・・、コハクの上に愛液の雨を降らせた。
(だめ・・・まだ・・・あれ・・・してない・・・)
「ヒスイ?」
コハクの手を掴み、下へ引っ張るヒスイ。
「う・・・んッ・・・!!」
自分の中から、ずぽッ!と、コハクの指が抜けるのがわかった。
同時に快感を喪失する。すぐに次の・・・ペニスに跨るが、やっぱりそこはヒスイで。
「あ・・・あれ???」
滑って、うまく挿入できない。
「いいよ、ヒスイ。おいで」
コハクがヒスイの腰に手を添え、優しくサポートした。
膣口に亀頭をセットし、コースを決めて引き寄せる。
「あッ・・・おにちゃぁ〜・・・っあッ!!」
股間に、ペニスの通り道が確保されていく・・・
開通が済むと、コハクは「繋がったところ見せて」と言った。
「ん・・・」
コハクの胸元に突っ伏していたヒスイが、90℃上体を起こした。
金色の陰毛がヒスイの恥部まで覆い。
ヒスイから生えているようにも見えて、どこかエロティックだ。
「うん・・・すごく綺麗だ」
ヒスイの肌に手を滑らせ、体の輪郭をなぞるコハク。
「あッ・・・うぅぅん・・・おにい・・・ちゃん」
そこでヒスイがコハクを呼んだ。
「ん?どうしたの?ヒスイ」
「このまま・・・して・・・いいよ・・・」
「?していい?何を?」
「おしっこ」
「・・・・・・はい?」
あまりに突飛なヒスイの発言に、思わず敬語が出てしまう。
「かくご・・・できてるから・・・」と、恥じらいながら瞳を伏せるヒスイ。
「いや・・・あのね・・・?」
(メノウ様ぁぁぁぁ!!!ヒスイに何てこと教えてるんだ!!!)
そんなことをすれば、炎症を起こす危険があるというのに。
(できる訳がない!!)
ヒスイを傷つけ穢す行為に他ならないと、コハクでも思う。しかし、ヒスイは・・・
「いいのっ!わたし・・・おにいちゃんのなら・・・ぜんぜんへいき・・・それくらい・・・す・・・すき・・・だから・・・あんッ!!」
自分で言って、恥ずかしくなり。膣が締まって、感じてしまう。
「あッ・・・おにいちゃ・・・はやく・・・」
「ヒスイ・・・」
『お兄ちゃんのなら、全然平気』
『あとで全部舐めてあげる』
(ああ・・・そうか・・・)
自分の姿と重なり。ヒスイも同じ気持ちなのだと気付く。
“好きだから、こんなこともできるんだ”という、愛の証明。
(でも・・・していいって言われても、できるものじゃないよなぁ・・・こういうのは)
逆の立場になってみないとわからないもので。
こうして・・・またひとつ、愛を知る。
(完敗です、メノウ様)
もはや、この言葉しか出てこない。
コハクは息を吐いて一言。
「参りました」
「え?おにいちゃん???」
コハクは上体を起こし、座位でヒスイの体を抱きしめた。
「ごめん、ヒスイ。意地悪して、ごめんね」
「ううんっ!」
ヒスイもコハクの体に腕を回し。
2人、抱き合い。頬を寄せ合い、キスし合って。
「・・・んッ、おにいちゃ・・・」
愛で膨れたペニスが、膣を拡げた。
そのままヒスイを押し倒し、今度はコハクが上になる。
「ヒスイ、吸わせて」
「ん・・・あ・・・」
ちゅうっ・・・口で乳首を吸うと。
きゅうっ・・・膣がペニスを吸って。
吸ったり、吸われたりしながら、快感を高め合う。そして。
コハクが腰を動かした。まずは一突き。
「あ・・・ッ!!!」
様子を窺うように、ゆっくりと。
「あッあッ・・・」
二突き、三突き・・・少し焦らして、膣をより発情させて。
「は・・・ぁ・・・おにいちゃ・・・もっと・・・」
両脚を大きく開き、ヒスイがせがむ。
「うん。そうだね」
コハクは、両手でヒスイの頬を包み、唇を優しく啄ばみ。
その一方で激しく腰を振った。
「あッあッあッ・・・あぁぁッ・・・!!」
ペニスがINする度、ビチャッ!ビチャッ!愛液が飛び散る。
「あッ!!!んんッ!!!」
コハクは、暴れるヒスイの舌を制し。口を塞いで、喘ぎを止め。
「んッ!!ん〜!!!!!!」
巧みな腰使いで、一気にヒスイを絶頂へと叩き上げた。
「っはッ・・・は・・・はぁはぁ・・・」
峠を越えた膣は、まろやかにとろけ、仕上げのエッセンス・・・精液が加えられるのを待っている。
「好きだよ、ヒスイ」
キスをしながら、射精するコハク。
「ふぁ・・・おにい・・・ちゃ・・・」
ドクンドクンドクンドクン・・・いつまでも鳴り止まない発射音。
ヒスイにとっては、至高であり。極上であり。目を閉じて、精液に溺れる・・・
「ん・・・ぁ・・・あ・・・おにいちゃ・・・すき・・・」
それから30分・・・
ヒスイを寝かしつけ、部屋を出るコハク。
「そろそろ来る頃だと思いましたよ」
「よっ!」
階段下には、メノウが立っていた。
「なかなかだろ?俺の演出」
「メノウ様、僕ができないのわかってて、ヒスイに教えたんでしょ」
「んなの、当たり前じゃん。いい勉強になったろ?」メノウがニヤニヤ笑う。
「お陰様で」と、コハクも苦笑い。
確かに、記念すべきホワイトデーとなった。
「まぁ、とりあえず・・・」今、思うのは。
メノウ様にチョコあげといて良かった・・・!!
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