それは・・・ある占い師の予言。
満月の夜、ヒスイが誰かの子を宿す、と ――
“ヒスイとの間に、子を成したい”
シトリン、アクア、ジスト、マーキュリー、アイボリー・・・
5人の男の想いは皆、同じだった。
そして、満月の夜。
座敷の金屏風を背に、長兄のシトリンがヒスイにこう願い出た。
「母上、今宵は我らと公平に交わっては貰えぬだろうか?」
「・・・え?」
言い方を変えれば、一晩で5人の相手をするということ。
しかも同時に、だ。
「そ、それはちょっと・・・」と、辟易するヒスイだったが。
「頼む!兄弟の争いを避けるためなのだ!!」
「そ〜そ〜、だって、み〜んなママとエッチしたいんだから、しょ〜がないじゃん」
シトリンに続き、そう発言したアクアが、ヒスイを布団に押し倒した。
「ちょっ・・・アクア!?」
兄弟で話し合い、すでに射精の順番を決めてあるのだ。
この様子だと、どうやら一番手はアクアのようだが・・・
「アクア・・・待っ・・・ん・・・」
唇による、唇への愛撫・・・ヒスイが大人しくなると、手早く肌着を脱がせ。
「は〜い。先にやっちゃっていいよぉ。そのかわり〜、約束守ってね〜」
布団の上、全裸のヒスイを放置した。
アクアの言葉に、頷く兄弟達。帯を解き、一斉に着物を脱いでヒスイを囲む。
「それでは、失礼します」
紳士的な口調でそう言って、ヒスイの上に乗ってきたのは、マーキュリーだった。
両手でヒスイの膝を割り開き。
勃起ペニスを膣口に向けた状態で、軽く腰を反らせた。
「あ!!んぅッ!!」
ぶちゅッ・・・膣に亀頭を含んだ瞬間は、大体いつも同じ音がする。
けれど、今回はボリューム控え目。
あまりに急なことで、まだそんなに濡れていないのだ。
「あッ・・・まーくんっ・・・」
ヒスイの戸惑いの声に、マーキュリーは笑顔で答えた。
「大丈夫ですよ。そのための挿入ですから」
「貴方は何も考えず、脚を開いていればいい―― 」
「ひッ・・・うぅぅんッ!!!」
硬く尖りながら入ってくる先端に、ぬちぬちぬち・・・と、膣粘膜を裂かれ。
そこを濡らすためのピストンが始まった。
「んぁ・・・あ・・・あんッ!」
強制拡張に伴う淡い痛みは、子宮口を突かれた途端、甘美な快感へと変わり。
「はぁぁ・・・ん」
ヒスイが息を吐く度、膣肉から、愛液が滲み出てくる。
「さすがに早いですね」
マーキュリーは嘲笑にも似た表情を浮かべ、更に激しくヒスイの中を擦り上げた。
「あッあッあッ・・・んッ!!!」
膣肉が捏ねられ、ペニスのカタチに成型される頃には。
月の光を反射するほど、結合部が濡れていた。
「そろそろいいんじゃね?」と、アイボリー。
「そうだね」
返事をしたマーキュリーが、ヒスイの膣深くからずるりとペニスを抜き出した。
「んんんッ!!」
切なく喘ぎ、追ってヒスイが手を伸ばす・・・その手を取ったのは、アイボリーだった。
「次、俺だから。早く入れさして」
ちゅっ。キスと同時にインサートされ。
「ひぁ・・・うッ!!」
今度は流れ込むような挿入感だった。
ペニスのカタチが似ているのか、マーキュリーのあとにすっぽり嵌る。
「あー・・・すげーイイ・・・」
アイボリーは一度天井を仰いでから、ヒスイに視線を落とし。
無邪気に笑って言った。
「アクアのチ○コ、ヤバイらしいじゃんか。よくほぐしておかねーと、アブネーって言うから。これ前戯だって」
故に、“中出しをしてはいけない”という制約があるらしかった。
「あ!!あーく・・・うぅぅんッ!!!」
アイボリーは、ヒスイの小さな乳房に掴まるようにして、何度もペニスを膣奥まで上らせた。
「ひッ!!ふ・・・ふぁ・・・」
摩擦により、膣内の熱量が増してくる。
内臓を灼かれるようで。息苦しさを覚えるが、それも快感なのだ。
「あッあッあッ!!んッ!!ん〜!!!!」
ヒスイが声高く喘いでいると。
「あー・・・そろそろ出そうだわ・・・ジスト交代して」
「あ!うんっ!」
兄弟の間でそんな会話がされ、膣内のペニスが入れ替わる。
「んく・・・ッ!?あ・・・」
ジストは、ヒスイの乳房に残されたアイボリーの指の跡をそっと舐め、ゆっくりと腰を律動させた。
「ヒスイ・・・好き・・・」
「あ・・・ジスト・・・だめ・・・そんな・・・あふぅぅんッ!!!」
激しくされたり。優しくされたり。
そのギャップが、ヒスイの絶頂を早め。
「だめ・・・イッちゃう・・・イッちゃうよぅ・・・あぁッ!!!!」
ジストの次は、再びマーキュリー、継いでアイボリー。
3本の若いペニスが、出たり入ったりを繰り返していた。
「あ・・・あぁ・・・ん・・・」
挿入されたペニスを膣肉で包み、子宮まで引っ張りあげる・・・そんな官能行為を続けながら、ヒスイは幾度となく達し。
下半身に力が入らなくなっていた。
足の裏同士が向き合う、くの字曲げのまま、順番に男を乗せて。
ぐぽぐぽと、膣にペニスを受け入れている。
「気分はどうだ?」
付き添っていたシトリンに、声をかけられると。
ヒスイは「お・・・かしく・・・なりそ・・・」とだけ言って、再び喘ぎ出した。
「あっんッ・・・あぁぁん」
「心配するな。壊すような真似はしない」
「我々は皆、貴方を愛しているのだから――母上」
・・・と。限りなく男前にシトリンが告げた、その時。
堂々と、アクアが着物を脱ぎ捨てた。
「のぁっ!!何だそれは!!」
予想外の展開に、目を丸くするシトリン。
「い〜でしょ?性器ピアスだよぉ〜」
アクアは自身のペニスを純金のアクセサリーで飾り立てていた。
それはファッションでもあり、女を悦ばせるためのものでもあるが。
元々大振りのペニスに、いくつものピアス。
見た目は最早、肉棒というより・・・金棒に近い。
「ほらママ、見てぇ〜」
長い銀の髪を豪快に掻き上げ、ヒスイを見下ろすアクア。
「特別な夜だからぁ、いつもより大きいの着けてきたよ」
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