・・・と、その前に。
屋敷1階リビングでは。
“ジストを待っている間だけ”という名目で、決戦直前の性交が行われようとしていた。
「おいで、ヒスイ」
床に腰を下ろし、ズボンのチャックを下ろし、素晴らしく上向きのペニスを見せつけるコハク。
「ん・・・」
誘われるまま、それに近づくヒスイ。
「汚れると嫌だから」と、パンツを脱いでから、コハクに跨る・・・ヒスイにしては積極的だ。
なぜなら今回は、ヒスイの大好きな座位なのだ。
コハクは、頬を赤らめ嬉しそうにしているヒスイの腰を両手で掴み、唇と首筋にキスをしながら、引き寄せ。
ヒスイの陰唇に、ペニスの先を忍ばせた。
それからほんのひと突き。
「あ・・・ッ!!」
さっきしたばかりなので、準備いらずだ。
ヒスイの膣肉は柔らかく、敏感で。
ツプツプツプ・・・順調に、気持ち良く、滑り込む。
「ふぁ・・・んんッ・・・!!!」
「ほら、もう全部入ったよ」と、コハクは膝の上のヒスイを抱きしめ、ぽんぽんと軽く背中を叩いた。
「あッ・・・おにいちゃ・・・」
少し動いただけで、ペニスを咥え込んだ膣口がぎちゅぎちゅと鳴る。
「ああ・・・ッ!!」
自分から腰を振るのは不得手なヒスイ・・・それを知っているコハクは、ヒスイの腰を両手で掴んだまま、上下に動かした。
いつもそうやって、ヒスイが自分で腰を動かすようになるのを待つのだ。
羞恥心を快感が上回れば、じきそうなる。
「あッ!あッ!あんッ!あんッ!あんんッ・・・!!」
ぐちゅっ!ぐちゅっ!更に、ぱくんっ!ぱくんっ!と。
コハクに跨るヒスイの腰が弾む度、音がする。
濡れた膣粘膜が空気と一緒にペニスを飲み込む音だ。
けたたましくリビングに響き渡る・・・が。
「うわ・・・っ!!」(父ちゃんとヒスイ、エッチしてたっ!!)
ちょうどその場に、2階から下りてきたジストが踏み込んだ。
「あ、あっちいってなさい・・・っ!!!」
ジストを見るなり、真っ赤な顔でヒスイが怒鳴り。
「わっ・・・ごめっ・・・オレ外で待ってるからっ!!」と、ジストも慌てて向きを変える。ところがそこで。
「いいよ、見てても」と、コハク。
「おにいちゃん!?なにいって・・・あッ・・・」
ぎゅぽっ・・・ヒスイの膣からペニスが抜ける。
コハクは一旦ヒスイを膝からおろし、にっこり笑って。
「今日は“公開日”ね」と、言った。
「公開日!?」(そんなのあったっけ!!?)
ヒスイの白肌から汗が噴き出す。嫌な予感、どころではない。
「せっかくだから、もう一回、挿れるところから見せてあげようね」
「父ちゃんっ・・・でもオレっ・・・!!」
一応遠慮はするものの、見事に股間が膨らんでいるジスト。
「うん。見ながらそこでヌいていいから」
公開エッチに加え、コハクは、ジストのひとりエッチまで公認。
「最高のオカズでしょ?」と、ヒスイを押し倒し、その両脚を掴んで広げた。
「お、おにいちゃん!?」
「ん?」
「ジスト、ホントに見てるよ?」
「うん」頷きながら、再び挿入態勢に入るコハク・・・
「っ!!もおっ・・・!!おにいちゃんはぁ・・・っ!!」
牙を剥いて怒るヒスイだったが・・・亀頭を向けられれば、無反応でいられるはずがない。
結果、息子の目の前で淫らに膣口を濡らすハメになった。
「んん・・・ッ・・・」
膣が、ペニスを欲しがって、欲しがって、どうしようもないのだ。
強い力で押さえられている訳でもないのに、ヒスイは脚を閉じることができなかった。
ちゅっ。優しいキスの後。ゆっくりとペニスが押し込まれる・・・
「ああ・・・ッ・・・おにいッ・・・あ・・・ぁ・・・ッ!!」
ペニスが膣に入っていく・・・その過程を息子のジストに見られているのかと思うと、恥ずかしくて涙が出た。
それでも、コハクのペニスには逆らえない。
ヒスイの膣は完全に調教されていて、どんな状況でも、ペニスを与えられれば気持ち良くなってしまうのだ。
「んは・・・ッ・・・!!あぁッ!!!おにいちゃ・・・ぁ・・・」
(はずかしいのに・・・なんで・・・こんなに・・・きもちいい・・・のっ・・・)
恥ずかしさに泣きながらも、膣内のペニスにビクビク感じてしまう。
「あ、あぁぁッ!!!」
逃れられない快感に囚われ、膣内は愛液で溢れかえっている。
ペニスが動く度、ごぽごぽと外へこぼれて。
「ぅ・・・」
(ヒスイのアソコ、すんげぇエロい・・・)
ジストはうっとり見入って・・・無意識に自身のペニスへと手を伸ばしていた。
(っ!!やば・・・いっ・・・)
膣穴にペニスが出入りする様は、見ている方も興奮する。
両手でペニスを握り、壁に寄り掛かり・・・そのままズルズルと腰が砕け。
「あッ!あ!あッ・・・あぁッ!!あッ!あッ!あぁぁぁんッ!!!」
ヒスイの喘ぎ声とともに、ペニスが膣を溺愛する音が一段と高鳴る。
ぐぷっ。ぐぷっ。ぢゅっ。ぢゅくっ。ずぷっ。ぐぢゅん。はぁ。はぁ・・・っ。
そこに加わる、ジストの息づかい。先走り、漏れ出す。若い精液の匂いがした。
「ヒスイの好きな体位でイカせてあげるからね〜」
コハクは、床と背中の間に手を入れ、ヒスイの体を抱き起こし。
正常位から、再び座位へと移行した。
絶頂間近のヒスイの腰を掴み、カクカクと前後に揺らす。
「あ・・・ッ!!!あぁぁぁッ!!!おにいちゃ・・・」
「その前にもう少し、ヒスイの気持ちいい音、ジストにも聞かせてあげようね」
スカートを穿いたままなので、結合部こそ見えないが。
グチュグチュグチュグチュ・・・とにかく音がすごい。
「ぅ・・・っ・・・」込み上げる射精感に呻くジスト。
ヒスイの目の前で射精するのはさすがに気が引ける。
しかし、そんな思いとは裏腹に、ペニスをしごく手の動きはどんどん激しくなって。
自分でも、止められない。
「っ・・・ヒスイっ・・・ごめん・・・っ!!」
グチュグチュグチュグチュ・・・スカートの下から絶え間なく聞こえてくる音に刺激され、堪らず、ついに。
(だめだ・・・っ!!出る・・・っ!!!)
ビュルッ!!勢いよく床に飛散する精液。まずジストが絶頂を迎えた。と、そこに。
「あ〜、パパとママがぁ〜えっちしてる〜」
今度はアクアが顔を出した。
「うわぁっ!!アクアっ!?」狼狽するジスト。
一方コハクは・・・
「くす、お客さんが増えたよ、ヒスイ」と、ヒスイの首筋にキスをした。
「はッ・・・あッ、み・・・ちゃ、だ・・・あぁんッ・・・」
ヒスイが言葉を発するも、膣内のペニスによって、喘ぎに変えられてしまう。
「あぁ・・・ッ!!あうッ・・・んッ!!!」
「これからしばらく別行動だし」と、コハク。
口調も表情も穏やかで、とてもセックスの真っ最中には見えないが・・・下半身は違う。
「あッ!ひッ・・・!!ああッ!!おにいちゃ・・・!!!」
猛るペニスでヒスイを突き上げながら、コハクはこう続けた。
「離れても寂しくないように、ヒスイの中にいっぱい僕を残すから」
「あッ!!あッ・・・はんッ!!」
「子供達はその証人。だから、しっかり見ていてもらおうね?」
「・・・っぁ!!あぁぁッ!!」
ヒスイの腰を強く引き寄せ、射精のためにペニスを奥まで突っ込む。と。
「んふ・・・ッ!!!」
ヒスイの背中が大きく反って。
「ふはぁ・・・ッ!!おにいちゃ・・・あッ!!!!」
ビュッ!子宮口に精液を吹き付けられた瞬間に、達した。
「んぅ・・・っ」
ビュッ、ビュッ、コハクの射精が続く。
「あ・・・・・・あ・・・っ・・・」
膣内で響くその音は、ヒスイだけが知るもので、子供達には聞こえない。が。
「なんかママぁ〜きもちよさそ〜だね〜」と、アクア。
「うん」と、頷くジスト。(父ちゃん、今、出してんだ・・・)
大人の、濃厚な精液の匂いがする。
ジストとアクアは、ナマ中出しの立会人として。
たっぷりと精液を注ぎ込まれるヒスイを見守った。
そして・・・
「ヒスイのこと、よろしくね」
「うん!まかしてっ!」
コハクとジスト。男と男の約束を交わす。
先に出発するのは、ヒスイ&ジストチームだ。
コハクはアクアを寝かしつけてからの出発となる。
時間的には・・・ギリギリである。
「そうだ、これ」と、コハクがジストに託すは、フルーツのドロップ缶。
「ヒスイ、ちょっと怒ってると思うから」
これで機嫌をとって、と、片目をつぶる。そのヒスイはもう、先を行っていた。
「ストロベリー味の飴を一粒あげてみて」
「うん!わかったっ!!」
「ヒスイっ!待ってよ・・・っ!!」
スタスタスタ・・・ヒスイは早足で歩き、その後をジストが追いかける。
「ヒスイっ!さっきはごめん!!変なとこ見せちゃって」と、平謝りするジスト。
変なとこ=ひとりエッチだ。ヒスイをオカズに、ガッツリいただいてしまった。
股間はスッキリしたが、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「ジストは悪くないよ」
ヒスイは足を止め、振り向きざま言った。
続けて「全部お兄ちゃんが悪いんだから!!」と、ほっぺを膨らませる。
ヒスイ的には、見てしまったことより、見られてしまったことの方が恥ずかしいのだ。
「ジストも男の子だし、あんなの見せられたら興奮しちゃうよね」
「あ、うん!ヒスイのアソコがエロくて、めちゃくちゃ興奮したっ!!」
(あれ?オレ、また変なこと言ってる???)
言い訳けをしようとすればするほど、墓穴を掘っているような気がする。
「でもオレっ・・・死んでもヒスイのこと守るからっ!!」
ずいぶんといきなりだが、決意のほどをヒスイに告げる。
するとヒスイが寄ってきて、ペチッ!軽くおでこを叩かれた。
「“死んでも守る”なんて、軽々しく口にしないの」と、ヒスイ。
「・・・うん。ごめん」(本気・・・なんだけどな・・・)
命を懸けても守りたいほど、好き。とは、言えない。
「えっと・・・じゃあ、死なないで守るよっ!!」
ジストの素直な答えに、ヒスイは笑って。
「うん。そうして」
「あっ!そうだっ!これ、父ちゃんから」
ジストが例のドロップ缶を見せると、ヒスイは。
「そっ・・・そんなので誤魔化されないんだからっ!!」
そっぽを向きつつ・・・横目でチラチラ。そして。
「・・・一粒ちょうだい」
フルーツドロップの効果はてきめんだ。
「うん!じゃあ、口あけてっ!」
「うん」
目をつぶって、「あ〜ん」。ヒスイはドロップを待っている。
(うわ・・・可愛い・・・)
その顔にドキドキしながらも、ジストはストロベリー味のドロップを一粒、ヒスイの舌にのせた。途端に、ヒスイは満面の笑みで。
「ちょうどいちご味が食べたかったの!」と、ご満悦の様子。
「もぉ〜おにいちゃんはぁ〜・・・うん、おいしい〜・・・」
もはや全然怒っていない。公開エッチの屈辱はドロップ一個で帳消しだ。
「この飴、そんなに好きならさっ!今度オレがいっぱい買ってあげるよっ!」と、張り切るジスト。ところが。
「無理」と、ヒスイ。
「なんで???これ、そんなに高いの???」
「そうじゃなくて。これ、お兄ちゃんの手作りだから」
「えっ?そうなのっ!!?」(父ちゃん、すげー!!)
ヒスイのために、飴まで作る。
(やっぱ父ちゃんには敵わないよな)
しみじみ思う、ジストだった。
その頃、モルダバイト城では。
「なあ、シトリン。本当に行くのか?」
全身から“心配”のオーラを発している、モルダバイト王ジンカイト。
オニキスに知られれば止められるに決まっていると言って、昨日の打ち合わせの場では明かさなかった、個人作戦。
シトリン自らグロッシュラー王の首を取り、戦を終わらせるというものだ。
「あたりまえだ」シトリンの口調には一片の迷いもない。
「これしきで物怖じするようでは、国王は務まらんぞ?ジン」
「・・・・・・」(でもそれって殺しだろ)
いくら国のためとはいえ、シトリンに人間を殺めて欲しくないのだ。
「オレが代わりに・・・んっ・・・」
ジンの言葉を遮ったのは、シトリンの唇・・・そう、キスだ。
「・・・心配するな。すぐに戻ってくる」
ジンを黙らせ、体勢を低くするシトリン。
キスの次は・・・フェラチオだ。
ズボンのチャックを噛んで下ろし、内なるペニスを引き出す・・・
「声を出すなよ?」
二人がいるのはバルコニーの端だが、室内には出陣メンバーが集い、賑わっていた。
「やめ・・・てくれ・・・」と、ジン。
そのペニスはもうシトリンにしゃぶられいて。無論、気持ちは良いのだが。
このまま、ヤリ逃げされそうな気がするのだ。
「ずるい・・・ぞ」
(こんな時まで男前・・・なんて・・・)
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