双子兄弟が小学校へ進学し、初めての夏休み。


アイボリーも、マーキュリーも、思い思いに過ごしていた。
マーキュリーは子供部屋で宿題。そして、アイボリーは・・・


「うぉりゃぁぁぁぁ!!」


リビングでおもちゃの剣を振り回していた。
勇者気分で剣を掲げ、次々と技を繰り出している。
「とうっ!」「はっ!」
その脇を、彼シャツ姿のヒスイが、欠伸をしながら通り過ぎる・・・
「ヒスイ発見!!」
ヒスイ好きのアイボリーがそれを見逃す筈もなく、一緒に遊んで欲しい一心で剣を構える。
背後から、姿勢を低く忍び寄り・・・一気に技を決めた。
「とりゃぁっ!!」


――ズボッ!!


「ん?」(マジで刺さってね?これ・・・)
「ん?」(なんかお尻に入っ・・・)
おもちゃの剣は、見事、ヒスイの尻穴に突き刺さり。
「え?え?」←困惑するヒスイ。
(これ、斬られて死んだフリとかした方がいいのかな???)
子供と遊ぶのは、いくつになっても苦手だ。
担当のコハクにバトンタッチすべく、その姿を探す・・・までもなく。


「何、してるのかな?」


お決まりのタイミングで、コハク参上。
わざわざ尋ねる必要もない。状況は一目で理解できた。
「あーくん?だめだよねぇ?お母さんの可愛いお尻に、そんな物騒なもの入れちゃぁ」
「!!わ、わざとじゃねぇしっ!!」と、一声吠えて逃げ出すアイボリー。
これは結構なお仕置き案件だということを悟ったのだ。
「僕から逃げられるとでも?」
窓から飛び降り走るアイボリーを追い、コハクもリビングから姿を消した。
ひとり残されたヒスイは・・・
「――んっ」
お尻からおもちゃの剣を引き抜いた。
「お兄ちゃんのに比べたら、こんなの大したことないんだけど・・・」
そう呟いて、窓の外を見る。
「あーくん・・・大丈夫かな・・・」




それから間もなく、コハクがリビングへと戻ってきた。
「ヒスイ、剣が刺さったところ、見せて。怪我でもしてたら大変だ」
「あ、うん」
大袈裟だよ、と、言いながら、ヒスイは四つん這いになり、コハクにお尻を向けた。
コハクは顔を寄せ、ヒスイの尻肉を両手で割り開いた。
「んっ・・・おにいちゃ・・・あーくんは?」
「磔にしてきたよ」
「磔って・・・あッ・・・」
ちゅっちゅっアナルに優しくキスをされ、ヒスイの頬が赤く染まる。
「おにいちゃ・・・も・・・い・・・」
振り向き、そう告げるも。コハクが離れる気配はなく。
「ふぁ・・・ッ!!」
一層深まるキス。
「は・・・ぁ・・・ん・・・」
直腸に熱い息を吹き込まれると、蕩けるような快感と共に、そこから粘液が滲み出し、コハクの唇を濡らした。
くちゅくちゅ・・・くちゃッ・・・ぐちゅ・・・ぢゅるッ!!
口戯の音量が上がる中、舌で押し揺らされた穴は綻び、物欲しそうにヒクつき始めていた。
「あッ・・・はぁ・・・おにぃちゃ・・・」
昔は苦手だったアナルセックスも、長きに渡る調教により、性器として扱われることに慣れてしまった。
「挿れようか?」と、尋ねられ、迷わず頷く。無論、コハクは初めからそのつもりである。


「あ゛ッ・・・う゛・・・ッ!!」


皺の中心に押し込まれる亀頭。
それを吸い込もうと、腸が逆流する。
これが、堪らない。息をするのも忘れる程に。
「うッ・・・あ・・・!!」(お○ん○ん・・・おっき・・・)
直腸を埋め尽くされる圧迫感は、あらゆる臓器に作用し。子宮も例外ではなかった。
「あ・・・あ・・・ぅ」
体内のすべてが押し上げられる感覚・・・ヒスイは何度も甘い嗚咽を漏らした。
「・・・んッ!!あ!!」
ペニスを咥え、大きく拡がった尻穴が快楽に痺れ、尾てい骨から脊髄を伝って、脳まで届く。
そこから全身へと分配され、クッションを握る指先にも力が入らない。
「はぁっ・・・はぁっ・・・あ・・・」
よしよし、と、ヒスイの尻山を撫でるコハク。
「まずはゆっくり、ね」と、腸内のペニスを律動させた。
「あッ!!んぁッ・・・あ!!」
肉傘と弁が絡み合い、全体がうねる。
「ひぅ・・・ッ!!」
その度に、ペニスと腸壁が強く擦れ。
更にそこに粘液が加わり、揉みくちゃになってゆく・・・
ぐちゅるッ!ぐちゅるッ!淫靡な流動音が幾度となく腸内を遡っていった。
「あッあッ・・・」(おしりのなか・・・もう・・・)
ヒスイが気持ちよく涙を流した、その時だった。


「――ふぇっ?」


「あ!!あぁぁぁ・・・ッ!!!!」
ヒスイのカラダがビクンッ!と、大きく跳ねた。
「あッ・・・そこ・・・だめ・・・んぁッ!!」
コハクが後ろから手を回し、ヒスイの膣に指を入れていた。
腰を振りながら、中指と薬指を器用に動かす。
「こっちも、もっと濡らしていいんだよ、ヒスイ」
「あッ・・・ひッ・・・!!」
複雑に折り重なった肉襞を全部拡げられてしまいそうな、巧みな指使い。
膣内が甘美な快感で溢れる。
「あ・・・はぁ・・・」
愛されるがまま、そこがドロドロに濡れていくのがわかった。
「ね、ヒスイ」コハクが囁く。


「前と後ろ、どっちから先にイきたい?」


「んあぁぁぁ・・・ッ!!!!」
ビクンッ!再びヒスイのカラダが跳ねた。
裏側から子宮を甘く責め立てられ、蕩け落ちそうなところを、指で触られているのだ。
「――
感じ過ぎて言葉も出ず。涎を垂らし、ビクビクと震えるばかり。
ヒスイは、幸せな眩暈に視界を白く覆われ・・・失神した。



「よっ・・・と」
意識を失くしたヒスイを、後ろから抱え直すコハク。
(今日も可愛いなぁ・・・)
それは愛おしげに、ヒスイの肩先や髪にキスを落とし。
美しすぎる相貌に若干の狂気を乗せ、言った。
「戻ってくるまで、待ってるよ」


このまま、ずっとね。







一方、その頃、アイボリーは。

屋敷の屋根に、突如突き立てられた十字架。
そこで、ある意味、芸術的な磔姿を晒していた。
「ちくしょー・・・コハクぅぅぅ・・・」

と、そこに。

長男トパーズがやってきた。
アイボリーとばっちり目が合う、も。
「おい!!無視すんな!!トパーズ!!トパーズっ!!トパーズぅぅぅっ!!」
見て見ぬふりをしようとするトパーズの名を大声で連呼するアイボリー。
「・・・・・・」
仕方なく足を止め、トパーズは騒々しい弟を睨んだ。
「・・・あいつの“お仕置き”か、今度は何をやらかした?」
「ヒスイの尻に、おもちゃの剣突っ込んだんだよ。そしたら、こーなった」
すると。
「クク・・・それはなかなかのモンだ」
どうやらトパーズのツボに入ったらしく。
アイボリーは無事(?)救出された。


「トパーズは、何しに来たんだよ」と、アイボリー。
ヒスイに会いに来た――に決まっている、が。
今日はそれだけではない。
「面白い食い物が手に入った」
つまり・・・



「ヒスイの餌付けだ」







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