最終話 きらきらの世界で
すっきりと晴れ渡った紺碧色の空に模様をつけるのは、ゆーっくりと移動する純白の雲。
「あれ、魚に見えない?」
「あっちは熊ー」
「じゃあ、あれは?」
「んー……シュークリームっ!」
「え? じゃがいもでしょ」
「絶対シュークリームっ! だってそっちのがおいしいしっ」
「ジストは食いしん坊だよねぇ」
サルファーがくすくす笑いながら言う。
「じゃがいもって言うサルファーよりましー」
ジストがすかさずそう返した。
若草におおわれた大地の上に寝転がり、二人は様々な形を見せる雲を指差したり、届かないと知りながらも手を目一杯のばしたりし、その形を色々なものに見立て楽しんでいた。そんな二人の横には、からになったバスケット。満腹になり、寝転んだといった具合だろう。
「でもサルファー」
「ん?」
「何で今日の朝、起こしてくれなかったんだよぉ」
ヒスイの見送りができなかったことが、余程悔やまれてならないようだ。少々むすっとしながら、菫色の視線を翡翠色の瞳に流した。
「起こしたよ。そしたらジスト、こう言ったんじゃないか」
──昨日もヒスイと父ちゃんすごくてさぁぁぁ……目がはなせなくて……ついつい最後まで……だから寝かせてぇぇぇ……──
「えっ!? オレそんなこと言ったのっ!?」
思わずぎょっと目を剥くジスト。
「言ったよ。だからお望み通りに寝かせてやったのに」
その時の様子を思い出すだけで呆れてしまうサルファーから、子供とは思えない程の深いため息が漏れた。
「お願いっ! 父ちゃんには言わないでっ!」
瞬時に横を向き、手をあわせながら懇願するジストだったが、サルファーはあっさりとどめをさす。
「父さんが気づいてないはずないだろ? ジストが寝坊する以前に、もう覗き見してる時点でばれてるよ」
「そ、そうなのっ!? なら今度からもっとうまく……」
決して覗き見をやめる気はないようだ。
「無理無理。どんなにうまく隠れたって、父さんは見抜くよ」
ちょっと自慢げにサルファーの声は響く。
「だよねぇ。父ちゃんってすごいもんなぁ」
再び大の字に寝転びながら、でも微笑みながら父・コハクの姿を思い浮べる。
「もちろんっ。父さんはいっちばんすごいっ!」
それ以外の意見などありえないと、サルファーは高らかと宣言した。
「おまたせー」
ここで、二人の話題の主が戻ってきた。手には新たにいれたアイスティーの水筒が握られている。
南から降り注ぐ陽の光を一身に集めるように、いや、陽の光が自らコハクに吸いよせられていると言った方が正しいだろうか。
そんな姿を見て、二人は何かを思いつき目を見合わせると同時に言った。
「父さんっ!」「父ちゃんっ!」
「「あれやってっ!」」
「あれ? ……ああ、あれね」
「「うんっ!」」
今か今かと待つ四つの瞳に促され、コハクは水筒を足元に置くと片手を上げながら言った。
「じゃあ、一回だけだよー」
光がその背に集まってくるのが見えた刹那、閃きながらそれは現われた。
なめらかなラインを描き、見た目はかなげな印象を持つそれはしかし、何よりも強く鮮烈な印象を与えるものだった。
黄金の粒状の光をお供に、力強く現われ出でたのは一対の翼。その片翼が二人の息子の空への視界を遮るように水平にのばされる。
舞い散る羽毛はそれ自体が光となり、重力の影響を受けずにふわりと辺りに乱舞する。ひらりと翻りながら風にのる羽根の一本一本は、そんな輝きに誘われまた舞った。
陰ることのない陽光を存分に浴び、きらきら輝く夢のような光景に、二人の瞳もまた輝いた。
「父ちゃん、すげー……」
うっとりと見惚れながらジストがつぶやく。
「かっこいいー……」
真上に降りてきた金色の羽根を受け取りながら、サルファーも続く。
「僕も父さんみたいな羽が欲しいっ!」
「オレもっ! ヒスイもおんなじ金色の羽だしっ!」
一通り翼をはばたかせ羽根を羽毛と共に散らすと、それをしまいながら起き上がった息子に視線を合わせようとしゃがみ込んだ。
「そうだね、二人にもそのうち現われるよ。今はまだちっちゃいから、もっと大きくなってからねぇ」
金色の髪と銀色の髪を撫でてから、コハクは一番最初にいた木の根元に座ると、三人分のアイスティーの準備をはじめる。その両脇に、ぴたっとはりつく二人の息子。
お揃いのグラスを受け取ったジストの目に、飛び込んできたのは積み重なった本。
「本読んでたの?」
「今日は天気がよくて風も爽やかだしね」
サルファーにグラスを手渡しながら、コハクがきちんと答える。
「じゃあオレもっ! オレにも読んでっ!」
「いいよ? そっちの本はまだサルファーにも読んでないから、好きなの選んでね」
「父さん、僕のは?」
朝、二人で本を手にこの場所に来た時、まず二つ話しを読んでくれるという約束だった。まだ一つの話ししか読んでもらっていないことからの、サルファーの言葉。
「もちろん忘れてないよ? サルファーもジストと選んでね。あ、アイスティー飲んでからだよ?」
二人仲良く返事をし、まるで競い合うようにアイスティーを一気に飲み干すと、またしても我先にと本に二人して手をのばす。
そんな様子を見守るコハクは、やはり笑みが絶えない。自分とヒスイの血をひき、ヒスイから生まれてきた二人。それぞれの色を受け継いでくれたことも合わされば、もう可愛いばかりだ。
「……スピネルはどっちの色かな。メノウ様の色を受け継いでいても可愛いだろうなぁ」
綺麗な亜麻色の髪。
「でも、あの色だったらロングヘアーにして女の子の方が……」
ヒスイにしたように、色々な髪型にして着飾って。
「サンゴ様のような波打つ髪っていうのも……」
コハクの妄想は絶えない。
しかもまだ生まれてもいない、というか、できるかさえ分からない子供のこと。“女の子”と限定し、それはどんどん膨らんでいく。
ヒスイに似ていて、ゆるく波打つロングヘアーの、ちょっと天然な娘っ! そして“お父さん子”にするっ! うんっ! いいかもっ!!
むふふ、と口元がほころんだ。
「決まったっ! 僕これっ!」
「オレはこれーっ!」
一人妄想にふけるコハクの前に、二人が得意顔でそれぞれ本を差し出した。
「? 父さんどうしたの?」
サルファーが鋭くコハクの表情を見抜く。コハクは慌てて平静を装った。
「ん、何でもないよ。じゃあ順番ねぇ」
「僕のからっ!」
真っ先に名乗り出たのはサルファー。そんなサルファーに、ジストは眉を吊り上げる。
「ダメっ! オレのからっ!」
ずいっと自分の本の方をよりコハクに近づけるように出すジストに、今度はサルファーがかちん。
「最初本を読んでもらう約束したのは僕だぞっ!」
「サルファーはもう一冊読んでもらったんだろっ! だったら次はオレっ!」
「二冊読んでもらう約束なのっ! その約束だってジストより先なんだから、僕のが先っ!」
「普通順番だろっ!」
「約束は守るためにあるんだよっ!」
肩をいからせ、鋭い視線で睨み合いながら、双方一歩もひく気配を見せない言い合いは何だか果てしなく続くようで。ちょっと見ていたい気もするが、このままだと確実に手が出そうな感じでもあるので、コハクは立ち上がると二人の間にわって入った。
「はーい、ケンカ終わりー」
その一言にぴたっと二人の声はなくなったが、翡翠色と菫色の大きな瞳が、納得いかないとの思いをにじませ、上目遣いで一気に注がれる。
「ねぇ、ジスト。確かに本を読むって約束をしたのはサルファーが先なんだ。だから、読む順番はサルファーが先だよね?」
「そうだけど……ずるいぃ」
もう一冊読んでもらっているという事実が、どうしても引っ掛かっているようだ。ジストは唇を尖らせる。
そんなジストに、サルファーがコハクにぴたっと張りつき、勝ち誇ったように舌を見せた。
「でも、サルファー。確かにもうサルファーには一冊読んであげたよね? だったら自らすすんでジストに順番を譲ってあげてもいいと、父さんは思うよ?」
「それはっ! ……そうだけど……」
その言葉に、同じようにコハクにぴたっと張りつき、今度はジストがふふん、と不敵に笑みを光らせた。
「さぁ、どうする?」
前後に張りつく二人の息子を並ばせて、視線を同じくするためにコハクはしゃがみこむ。
にっこりと優しい笑みを浮かべる父親を見て、二人はちらっちらっと互いを見やる。
「二人で話し合って」と、ジスト。
「順番決める」サルファーがしめくくる。
「うん、よくできました。じゃあ、決まったら読んであげるからね」
再び木の根元に腰をおろし、本を大事そうに抱え少し離れた位置に座る二人。あの二人がいったいどんな話し合いをして、どんな結論を持ってくるか。それはそれで楽しみでならない。
でも、それよりも。
「うーん、可愛いなぁ」
これが一番素直な感想だった。
出かけた時、いつも迎えにきてくれる場所に向かい、ヒスイは走っていた。たぶんお土産が入っているだろう紙袋を大切そうに抱え、先の角をまがった時に見えるであろうコハクの姿を思うと、自然と笑みが浮かぶ。足取りも軽くなるようだった。
そして角をまがると思った通りにコハクの姿が飛び込んでくる。同時に聞こえてくるのは、ジストの楽しげな笑い声。
すでに太陽は傾きかけているが、まだまだ強い光は二人の姿を浮かび上がらせていた。
「あれ? サルファーがいない?」
先にあるのは公園。見晴らしがいいので備え付けのベンチなども全てがよく見えるのだが、そのどこにも金髪を持つ子供の姿はなかった。
あの小憎らしいのがいないのはおおいに喜ぶべきところだが、そんなヒスイの脳裏に昼間メノウから言われた言葉がよみがえる。
──前にも言ったことあるけど、ヒスイは母親なんだから、きちんと息子のこと見てやらないとダメだよ。コハクを見習ってさ──
ふと、足が止まる。
“コハクを見習って”、その言葉の意図することに、ヒスイは何も言えなかった。
コハクの、三人の子供に注がれる愛情は別け隔てなく、どれも同じものだ。サルファーにも、スピネルにも……ジストにも。
もし、同じ立場に立ったら自分はコハクのようになれるだろうか。
思わずヒスイはうつむいた。
「あーっ! ヒスイおかえりーっ!!」
真っ先にヒスイを見つけたジストが叫び、満面の笑みを浮かべて走ってくる。その声に誘われて顔をあげれば、コハクの笑顔とも視線があった。
何一つ変わらないコハクの微笑み。
何故か、胸がしめつけられるようだった。
「ヒースーイーっ」
「……“母ちゃん”でしょっ!」
ぺちっとその額をはじきながら言うが、もちろん効果なし。
「ねぇヒスイー。じいちゃん元気だった?」
「か・あ・ちゃ・んっ!」
「これお土産っ!? 何買ってきたのっ!? ヒスイが選んだのっ!?」
ヒスイから紙袋を受け取り、中をのぞきながら言う。
「もうっ! ジストっ!」
「無駄だよママ。もうあきらめたら? ジストはかわんないよ」
言ったのはスピネル。そう、いくら言っても直らない。あきらめ時かもしれないが、やはり納得いかない。
「おかえり、ヒスイ。楽しかった?」
「え? あ、うんっ! お父さんも元気そうだったし、楽しかったよっ!」
「そう、なら良かった。じゃ、買い物行ってるサルファーを迎えにいこう」
そう言い手を差し伸べ、地べたに座り込んでしまっているジストにも行動を促そうとしたのだが、一向にヒスイの手が触れない。いつもならすぐに手を握ってくるのに、あれ? っと思い、再び視線を下げれば。
「ヒスイ? どうしたの?」
優しく話しかけてくれてるのに声が出ず、できたのはわずかにTシャツの裾を引っ張るように掴むことだけ。くわえ、上目遣い。
そんなことされれば、コハクとしてはたまんないわけで。でもちょっと様子がおかしい、物思いに耽っているらしいヒスイを。
「え? ちょっ! お、お兄ちゃんっ!」
有無を言わさず高い位置に、ちょうど腕に乗せるようなかたちで抱き上げた。コハクが見上げるようなかたちである。
「どうしたの? メノウ様に何か言われた?」
何と鋭いことか。
さらりと自分の髪の毛が肩からこぼれ、コハクの肩にかかる。それに促されるように見た、陽に透かすと深く濃くなる菫色の瞳には、絶対に隠し事なんてできやしないと改めて認識させられる。
「お兄ちゃんは……」
「うん?」
「お兄ちゃんは私に甘すぎだって……」
「ははっ! それはその通りだから何も言えないなぁ」
メノウ様だって甘いよね、と続け、綺麗すぎる銀色の髪の毛を軽く引っ張る。それがまるで合図かのように、どちらからともなく求め合い、唇をゆっくりとたっぷり重ね合わせた。
甘い、甘いひととき。
永遠に続いて欲しいと願うそれは、身体の芯をしびれさせる。
キスが終わると、ヒスイはそのままコハクの頭に抱きついた。
「お兄ちゃん、ごめんね?」
「え? 何で?」
「色々と……」
ますます声が震えてくるヒスイを、ため息をついてからおろし、そのままふにっと白い頬っぺたを両方から摘む。
「ひぁっ!?」
「ヒスイは何も悪いことしてないだろ? だから、謝る必要なし。ね?」
でも、中々表情は晴れない。
「それが甘いって言ってるのにぃ……」
「んー……じゃあ、厳しくする?」
「えっ!?」
それはそれで避けたい気が……。
コハクが本気で怒ると本当に怖い。
そんなヒスイにくすりと笑うと、コハクはとんでもないことを耳打ちしてきた。
「今日の夜、ベッドの上でね」
「っ!? お兄ちゃ……」
「えっ!? 今日はいつもより激しいのっ!?」
二人の間に割って入るように、でもしていた話しには何とも不釣り合いな幼く楽しげな声の主は、もちろんジスト。その瞳は期待に満ち、きらきら輝いている。
「ジストっ!」
真っ先に叫んだのはヒスイ。
「だよねぇ。もうちょっと激しく揉まないと、一向におっきくなんないもんねぇ」
「ちょっ! こらっ!」
しみじみ言いながらジストが揉むのはヒスイの胸。
「何であれだけ父ちゃんが揉んでんのに、おっきくなんないのかなぁ……」
二人のことはそっちのけ。ジストの表情はそりゃあ真剣そのもの。次第にヒスイはわなわなと震えだし、頭に血がのぼってくるのを感じた。
だが。
「ジースートーくんっ」
頭上から降り注ぐその声、いや、言い回しに当のジストのみならず、ヒスイまでびくりとする。
コハクが“くん付け”や“ちゃん付け”で呼ぶ時はロクなことがない、ということを二人はよく知っているからだ。
「えっとぉ……逃げるが勝ちっ!」
「はい、無駄ー」
素早くジストを抱き上げ腕の中に拘束してから、にーっこりと笑い。
「覗き見した“おしおき”ね」
「ま、待って父ちゃんっ! あは、あははははははっ!」
コハク特性、“くすぐりの刑”。
「ごめっ! あははははっ! と、父ちゃんっ! こうさーんっ! あははははははっ!」
ジストがコハクの力にかなうはずもなく、でもなんとかして逃れようと身をよじるが、笑うことで中々力が入らずどんな抵抗も堂堂巡り。
それを見てヒスイは思わずほっと息をつく。あれが自分でなくて良かった。
「おい」
突然の声にびくりとする。
この何とも小憎らしい声は、一人しかいない。
「ただでさえ鈍臭いんだから、そんなとこにつっ立ってられちゃ迷惑なんだよ。どけ」
金色の髪に翡翠色の瞳。にこりともしない、紛れもなくサルファー。
「ちょっとっ! おいって何よっ!」
「お前のことだよ、アホ」
「ア、アホっ!? サルファーっ!!」
と、ここでよみがえってくるメノウの言葉。
──きちんと息子のことよく見てやらないと……──
うん、そうよ。私の方が大人なんだから、冷静に冷静に。乗せられちゃダメ乗せられちゃダメ……。
呪文のように繰り返すヒスイ。
「あ、サルファーおかえり。色鉛筆あった?」
「ひ、も、堪忍して……父ちゃ、ん……」
今の今までくすぐられていたジストはもはや立つことさえできず、コハクの腕の中でだらんと目を回している。
「うん、あったよ」
とびきりの笑顔で、買ったばかりの色鉛筆を見せながらコハクに小走りにかけよる。その表情から、誰が見てもこのサルファーがどれだけコハクを尊敬し好きでいるかが分かるだろう。
それをじっと見つめているのはヒスイ。
お兄ちゃんがいて、私がいたからこそできた家族。それはかけがえのないものだ。
かわりなんてあるはずなく、サルファーがサルファーであり、ジストがジストであり、スピネルがスピネルであるからこその、今。
「じゃあ、今度こそ帰ろっか。サルファー、悪いけどあの紙袋持ってくれる?」
目を回したままのジストをおぶるので、手があかない。コハクの役にたつことなら願い出てもやりたいサルファーは、快く承諾し、嬉々として紙袋を持った。
「ヒスイ、行こう」
「……うんっ!」
何もかもを包み込んでくれるお兄ちゃんがいてこその、今のこの幸せ。そのお兄ちゃんが大切にしているものを、私だって大切にしなくちゃ。
「ねぇ父さん。でもこれ何?」
紙袋をちょっと持ち上げながら言う。
「ヒスイが買ってきたお土産だよ」
「あ、あのねっ!? サルファーにも買ってきたんだよっ!」
チャンスとばかりに、ヒスイがサルファーの顔を覗き込みながら言った。
「僕に? 何、天変地異でも狙ってんの?」
ぴきっと、ヒスイの額に青筋が走る。
「物騒な女だな」
相も変わらずの憎まれ口。普通なら咎めるべきだが、それより先にコハクの顔には笑いが浮かぶ。笑ってはいけないと思えば思う程唇が歪んでいき、そういうことばっかりがばれてしまうのは世の常で。
「もう、お兄ちゃんっ! 笑ってないで何とか言ってよっ!!」
「あぁ、うん、そうなんだけど……だ、だめかも……っ!」
とたん、コハクはおおいに噴き出した。
「お、お兄ちゃーーーんっ!!」
幸せに、幸せになろう。
みんな一緒に、ずーっとこの場所で。
陽の光にも負けないまばゆさを、決してなくさないように。
きらきら光る、“きらきらの世界”で。
Copyright (C) 久遠 千世. All rights reserved. Never reproduce or republicate without written permission.
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