クチュッ・・・クチュッ・・・
「あ・・・はあ・・・」
入れられて、まだいくらも経っていないのに、膣壁が決壊し、愛液の大洪水が起きていた。
「んんッ!ふ・・・!!」
濡れた指が膣穴を拡げてゆく・・・
ペニスを挿入するための下準備なのだと、体は理解していて。自然と脚も開いた。
「あッんッ!!」
二本の指で胎内を擦り上げられ、恥丘をビクビク反応させるヒスイ。
「はぁっ・・・はぁっ・・・あ・・・ああ・・・ッ!!」
グチュグチュグチュ・・・指ピストンの勢いが増し。
「いッ・・・あ!!あッあッ・・・おにいちゃ・・・!!」
子宮まで及ぶ快感に、ヒスイもまた腰を突き出すようにして、刺激を求めた。
「あッ・・・うぅんッ!!」
コハクの指先が子宮口を掠める。
本来なら、余裕で届く筈なのに、今日はなぜかちゃんと触ってもらえない。
「はぁ・・・あ!!!」(まだイキたくない・・・イキたくないのにっ・・・)
それでも快感は、膣内で容赦なく膨らんで――弾けた。


「あ!!あぁぁぁぁ!!!」


焦らされたまま、達するヒスイ。
「はぁっ!はぁっ!あ・・・ッ!!」
すると、コハクは指を抜き。
「ひぁ・・・おにい!?」
ヒスイの両脚を頭の方へと折り返し、腰を高く上げさせ。
絶頂している性器を天に晒した。
「――!?」
捲れ返ったスカート。
いつの間にか脱がされていたショーツが足首に引っ掛かっている。
そんなヒスイの割れ目を丁寧に舐め、お掃除クンニ。
「ナカまで綺麗にしてあげる」
収縮する膣穴を強引に指で拡げ、膣襞をも舐める。
「あ・・・ッ!!うう・・・ッ!!」(これまたイッちゃ・・・!!)
ヒスイが二度目のアクメを迎えようとした時だった。
ぴたりと舌愛撫が止んだ。
「ん・・・んぅ・・・」
膣に快感を残したまま、舌を抜かれ。ヒスイが眉を寄せていると。


「僕が“女の人”だったら、ここまでだよ」


と、コハク。愛液で濡れた唇を舐め、にっこり笑う。
「あ・・・」


『じゃあ、そういうことにしようか』


――とは、こういうこと、なのだ。
ここで“おあずけ”されるとは、思いもしなかった。
ヒスイが何も言えずにいると。続けてコハクが。
「でも僕は男だからね、メイド服を着ていても、コレがなくなる訳じゃない」
スカートの裾を持ち上げ、男の下半身を見せた。
ボクサーパンツに、勃起。それはとてもセクシーで。
小さくヒスイの喉が鳴る。
「どうする?」と、コハク。


「欲しいなら、認めて。いつだって、僕は男だよ」


こくり、ヒスイが頷く。
「いい子だね」ちゅっ。額にキスをして。
「脚、開いて」耳元で甘く囁く。
言われた通り、コハクの前で両脚を拡げるヒスイ。
股間にペニスの影が落ちる。そして・・・
「んッ・・・んー・・・!!」
(おにいちゃんの・・・お○ん○ん・・・すごく・・・かたいの・・・はいって・・・きてる・・・きもち・・・い)
「ん・・・ふ・・・!!」
口を結んでいるのに、端から涎が垂れてしまう。
「んぁぁ・・・」
表情も蕩けきり、細めた瞳の中、ハートの光が瞬いた。


「あ゛ッ・・・う゛ぁ・・・ッ!!あ!!」


子宮を、内臓を、ペニスで押し上げられ。圧迫感から舌が出る。
その舌を舐め上げながら、コハクが腰を振り出した。
「あッ!あッ!あッ!あはぁ・・・」
入り口から奥まで、擦られた分だけ膣が締まってくる。
キュンキュン、下腹が甘く引き攣れ。ヒスイがよがる。
ズブッ!ズブッ!スププッ!!ズヂュッ!ズヂュッ!
「あッ!んッんッ!あ・・・ッ!あんッ!!」
めいいっぱい拡げた両脚で、突き込む腰を受け入れる度、振動で胸が閉じたり開いたりする。
「あぅッ!あ!はぁ・・・あ!!」
朱く艶めき、肥大した乳首が、外側に曲がったり内側に曲がったり、ひどく淫らな動きをみせた。
「あッあッあッ・・・」
ギシギシ、ベッドが軋む音と共に、突かれる膣奥から、女体を狂わせる快感が沸き上がってくる。
「んひッ!!んふぁ・・・ッ!!」(おく・・・すご・・・きもちいっ!!)
快楽漬けになっている子宮を意識した瞬間。
「――あッ!!おにぃちゃ!!イクっ!!イッちゃうぅぅっ!!」
コハクのエプロンを両手で掴み、訴える。
「いいよ、イッて」
ヒスイの頭を撫でなから、ダメ押しとばかりにコハクが子宮口を甘責めする。
「あッ!あッ!ひッ・・・あ!!」
グラグラ、揺らぐ視界。瞳の中からハートがこぼれてゆきそうだ。


「ふぁッ・・・ふぁぁぁ・・・ッ!!」


間もなく子宮が痙攣し、それが全身へと伝播する。
「ああッ・・・あ!!」
「好きだよ、ヒスイ」
激しく喘ぐ口元に、ちゅっ。と、キス。
「一回でいっぱいにしてあげるから、じっとしててね」
そう言ってから、ヒスイの腰を引き寄せ、亀頭でゆっくりと子宮口を開いた。
「―――!!!!」
子宮でするセックスに、まだそんなに慣れていないヒスイが、壮絶な快感に声を失っている中、コハクの射精が始まった。
ドクドクと精を放つ音が子宮に響く。

・・・トプンッ。

言った通り、子宮がいっぱいになるまで注ぎ込んだあと、慎重に引き抜き。
半分意識が飛びかかっているヒスイにキスをしながら、子宮口が閉じるまで亀頭で塞いでいた。




「――動いていいよ」
しばらくして、コハクが言った。ペニスはもう、抜かれていた。
「ん・・・」
ヒスイが体を起こすと、タプンッ。重みを増した子宮が、満足気に揺れた。
「お腹、あったかい」
「たくさん入ってるからね」
臍の上、手と手を重ね、キスを交わす。
それから、ヒスイの乱れたメイド服を直し。
「後片付けは僕がやっておくから、ヒスイは少し休んでて」
「ん・・・」





epilogue・・・


コンコン、扉を叩く音。続けてアクアの声がした。
「えっち、終わったぁ〜?」
コハクは鍵を開け、アクアを室内へと招き入れた。
ベッドでは、ヒスイがぐっすり眠っている。
セックス疲れもあるが、人前に立ったことで精神疲労していたのだ。
そんなヒスイを揃って覗き込み。
「ね〜、ママってぇ、なんで学校行ってないのぉ〜?」と、アクアが尋ねる。
「・・・外の世界に出したくなかったから、かな」
瞳を伏せ、コハクが答えた。


「僕だけのものにしておきたかった」


「二人きりの世界に閉じ込めたせいで、ヒスイに欠落するものが出てくることもわかっていたけど、それを含めて愛する自信があったんだ」
「わかるよぉ〜、アクアも時々、コクヨ〜を檻に閉じ込めて、飼いたくなるも〜ん」
アクアの言葉に、コハクは苦笑いで。
「遺伝かな」
「だろ〜ね」

と、その時。

「むにゃむにゃ・・・おにいちゃぁ・・・だい・・すき・・・」
ヒスイの寝言と笑顔。
「ママ、幸せそ〜」
アクアは、ヒスイの頬をつつき。
「良かったんじゃな〜い?これで」
コハクもまたヒスイの頬にキスをして。



「――だと、いいな」







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