「ああ・・・」
内側の襞という襞を捲り返され、細やかな快感が群れを成してヒスイの背筋を這い上がってくる。
「あ・・・んん・・・ッ!!んぁ・・・あ!!」
(だめ・・・これ・・・あそこ・・・ひろがりすぎて・・・すぐイッちゃ・・・!!)
ひくん・・・っ・・・、感じたヒスイの唇が震える。
「・・・・・・」
キスで察してか、トパーズが退いた。
「はぁっ・・・はぁっ・・・トパ・・・?」
ヒスイが潤んだ目で追う。
トパーズはベッドを下り、すべてを脱ぎ捨て戻ってきた。
そしてヒスイに一粒の白い薬を見せた。
「錠剤にしてやったぞ」
そう言って、自身の舌に乗せ、口の中へ。
「お前の意志で飲め」
「ん・・・」
ヒスイは体を起こし、トパーズの胸元に両手を添え、自分から唇を重ねた。
舌と舌で受け渡し行い・・・こくん、と、ヒスイの喉が小さく鳴った。
「飲んだな」「うん」
「挿れる」「うん」
ベッドの上、ヒスイが横になると。
両脚の間にトパーズが腰を入れ、そのまま沈めた。
「ひっうッ・・・あ!!あぁ・・・ッ!!」
突き込まれた反動で、両脚が更に拡がり、亀頭がより奥まで入り込む。
「ふぁ・・・あ・・・あんッ!!」
子宮を押し上げられ、ヒスイの声が一段と色めく。
「あッあ・・・トパぁ・・・」
けれども、トパーズは一向にピストンを開始せず。
結合部を眺めながら。
「薬が効いてくるまで待ってろ」と、言った。
「そ・・・なこといわれても・・・んッ!!」
蕩けた膣肉が、トパーズのカタチを取り始める。
「は・・・はぁ・・・」
その蠢きが、快感で。
堪らず腰を振ってしまいそうになる。
「ト・・・トパぁ・・・も・・・だめ・・・」
「待て、だ」
浮いたお尻をペチッ!と軽く叩かれる。それにすら感じて。
「ひぁ・・・あ・・・あん・・・」
目を細め、“気持ちいい”涙を溢す。
「これで我慢してろ」
肩に膝が付くほど折り曲げてから、ヒスイの足首を掴み上げ、そこへ唇を寄せるトパーズ。
「な・・・なにす・・・あぁ・・・ッ!!」
ちゅっ。足の裏にキスをされ。
指の付け根に舌が這う。
「!?ふぁ・・・ッ!!」
親指を口に含まれると、腰が抜けたようになって。
思うように動かせない。
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
ペニスを咥えながら、足の指を咥えられる・・・倒錯的かつ淫らな光景に。
「あ・・・あ・・・」
シーツに愛液染みを作りながら、軽く意識が遠のく。
「う・・・ん・・・」
間もなく、出血が始まった。
「・・・きたか」
ヒスイの生温かい血液がペニスを伝ってくる・・・トパーズはこの瞬間を待っていた。
本来なら目にすることのできない、ヒスイの破瓜を思わせる、これが見たかったのだ。
「・・・・・・」
こんなことで喜びを感じるのは、異常かもしれないが。
「どこまでも狂ってやる、お前に――」
「トパ?なにかいっ・・・あ!!!」
トパーズがピストンを解禁した。
「あッ!!んぁッ!!あ!あッ!あッ!あッ!あー・・・!!!!」
ぐちゅん!ぐちゅん!ぐぷん・・・ッ!!
血液と愛液で濡れた肉が激しく動く。
伸びきった膣ヒダが奥へ手前へ引っ張られ。ところ構わず快感が弾けた。
「んんッ・・・ふッ・・・!!あ!!」
股間が密着するたび、血液が銀の茂みに流れ込む・・・
「あッ・・・!うッ・・・!あ・・・!ふぁ・・・ッ!!」
そこに気を遣る余裕もなく。
振動によって、乱れた顔が上向きになったり、下向きになったり。
視界もぐるぐると、安定しない。
そんな中、跳ねるヒスイの乳房を捕まえ、揉みほぐすトパーズ。
「!!んぁッ・・・!!は・・・!!」
張り詰めた桜色の先端を摘むと、ひときわ強くヒスイが反応した。
「あッー!!!!」
きゅぅぅぅっ!膣全体が萎んだどころを、ここぞとばかりに擦り上げられ、達する。
「あぁぁぁぁ!!!!!」
「はぁはぁ・・・あ!!」(あ・・・おっきくなって・・・きた・・・かも・・・)
止まらない律動。徐々に内側からの圧迫感が強くなる。
「もらったぞ」
熱っぽく、甘い声で一言そう囁いて。トパーズが射精した。
「あ・・・あぁぁぁ・・・ッ!!!」
子宮に撃ち込まれ、じわぁんと、トパーズの熱が広がる。
「あ・・・あ・・・ん・・・」(あつ・・・)
トパーズに対しては特に子宮が愛情を示す。
宿していた記憶が残っているのかもしれない。
「トパー・・・ズ・・・はぁ・・・あ・・・」
吐精するトパーズの腰に両脚を絡め、ゆっくと奥を擦り合わせ。
ヒスイは悦びに浸っていた――
そして次の日の夕食時。
「わ・・・」
豪華なフルコースが食卓に並んだ。
「またしてもいいよ?」
おかずが増えるなら。と、ヒスイはご機嫌だ。
「バカめ」
食い意地の張ったヒスイにデコピンを一発お見舞いし。
「あれは一度きりだ」と、トパーズ。
錠剤に抗体も配合しておいたのだと話す。
「二度と感染しない」
「そうなの?」
「そうだ」
“破瓜”は一度でいいのだ。
「・・・・・・」
(鈍い女)
愛故の悪態をつきながら。
幸せな日々は続いてゆく――
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