「お兄ちゃんっ!!」
宿屋の一室にヒスイが飛び込んできた。
「お店に入れなかったんだけど!!」
“20歳未満はお断り”と、追い返されたのだ。
見た目こそ幼いが、ヒスイはとうに20歳を超えている。
「なんなのよ!もうっ!」
納得がいかないと怒るヒスイを前に、コハクは笑うばかりで。
「・・・・・・」
(こいつ・・・始めからわかっていたな)←オニキス、心の声。
「ちょっとっ!お兄ちゃん!何笑ってるのよ!!」
「ごめん、ごめん」
それから、「おいで」と、ヒスイを抱き込むコハク。
一方で、オニキスに隣の部屋の鍵を投げ渡す。
「お店に入れるようにしますんで。しばらくお時間頂けますか?」
「・・・わかった」



「ちょっ・・・おにいちゃ・・・!?」
二人きりになった途端、コハクが綺麗な顔を近付けてきた。
色気たっぷりの瞳で見つめられると、身動きが取れなくなり。
「んっ・・・」
唇を舐められ・・・そのまま重ね合う。
「っ・・・ふぁ・・・」
長いキスの最中に飲み込んだコハクの唾液が、体の中で媚薬に変わり。
お腹のあたりが熱くなってくる。
コハクは、ヒスイの服を全て脱がせ。
指先で軽く股間の割れ目を擦りながら言った。
「ヒスイのここが最高に気持ちよくなる頃には、大人のカラダになってるよ」


「おにい・・・ちゃん・・・」


ベッドで仰向けになったヒスイに、もう一度キス。
それからコハクは、ヒスイのあってないような下乳に手を添えた。
「あ・・・んッ!!」
乳首を口の中に隠し、舌で叩いて責めたてると、悦んで勃ちあがり。
「ふ・・・っあ・・・!!」
もう片方の乳房も、脂肪部分を揉んだだけで、むくむくと先端が膨らんできた。
その様子を横目で眺めるコハク。
(どこもかしこも可愛いなぁ・・・)
どろどろに溶かしたヒスイの乳首を口から出すと、コハクはクンニリングスのため、体勢を変えた。
「ひぁうッ!!!」
拡げられた両脚の正面から、濃厚な口づけを受けるクリトリス。
包皮に舌先を入れられ、根元を舐められると、たちまち尖り出て。
そこを吸われると、ちゅるんッ!流れるように、コハクの口の中へと入っていった。
「は・・・ぁ・・・あぁぁん!!」
粘膜に包まれ、限界まで育ったクリトリスが、ビクンビクンとコハクの舌の上で跳ねている。
それと並行して、アナルに突き立てられた指が皺を巻き取るように動き。
「ひっ・・・んぐッ!!おにいちゃ・・・!!そんなにぐりぐりしちゃ・・・や・・・やだ・・・イッちゃう・・・イッちゃうよぅ・・・」
前と後ろから快感にサンドされ。
直接触れられてもいない膣の蠢動が早まる。
「はやく・・・いれて・・・はやくぅ・・・っ」
ヒスイは涙目でペニスをねだった、が。
「うん、どこに?」
にっこり微笑んで、コハクが聞き返してきた。予想もしていなかった意地悪だ。
「こ・・・ここ・・・」
余裕をなくしたヒスイは、淫乱にならざるをえなく。
顔を赤らめながらも、右手の人差し指と中指を使って陰唇を拡げ、ヒクついている膣口をコハクに見せた。
そして。

ずぷんッ・・・!ぐぷぐぷぐぷ・・・ッ!!

「あッ・・・あぁぁッ!!あー!!!」
ペニスに開けられた穴から流れ出るのは愛液だけではなく、残されていた僅かな理性や羞恥・・・
「あぁッ!!おにいちゃ・・・ぁ・・・」
ヒスイは快楽の笑みを浮かべ。
「ひッ・・・!!んぁ・・・あ・・・はぁッ!!!」
挿入が済む頃には、股を拡げたまま達してしまっていたが、コハクはゆっくりとそこにペニスの出し入れを続けた。

ぬちゃッ・・・ぬちゃッ・・・

「あ・・・ふぁ・・・」
間もなくヒスイは膣内のペニスを再認識し。
「お・・・おにいちゃ・・・んッ!んんッ!!」
コハクと指を絡め、共に腰を振り始めた。
「あ!!あぁッ!!あッ・・・ふぁ・・・ッ!!!」
(おにいちゃんのお○ん○ん・・・すごくきもちいい・・・)
膣の中でしなるサオ。
表面に血管が浮き出れば浮き出るほど、それによって捲られる肉襞が多くなり。
際限なく快感が増していく。
「ああ・・・きもちい・・・きもちいいよぅ・・・あッあッ・・・あぁぁぁッ!!!」
更に激しくなるピストン。

じゅくッ!じゅくッ!ぬぶぶぶぶ・・・ッ!!

ペニスの出入口から、淫靡な白泡と、蕩けた肉の芳しい香りが立ち上った。
「ひッ!!あッ!!」
快感、最高潮。
ペニスが通過する度、伸びきった肉ビラが舞って。堪らなく、痺れる。
「あぁぁぁぁ!!!!!」
思いっきり喘いで、ヒスイは絶頂を迎えた。
「んふぁ・・・ぁ・・・ぁ・・・」
痙攣した膣肉が、ぐちゅぅぅぅ・・・・と、迫り出し。
ペニスの動きを妨げるようになると。
「うん、いい感じだね」
優しく笑ってコハクが射精した。
「はぁはぁ・・・ん・・・」
(おにいちゃんの・・・いっぱい・・・はいってきてる・・・)
精子放出の脈動に合わせて、下腹部が震える。
「はぁぁ・・・・はぁ・・・っ・・・」
ヒスイは甘ったるい息を吐きながら、それに感じていた。



膣からペニスを抜かれると、失くしていたものが少しずつヒスイに戻り。
だんだんと意識もはっきりしてくる。


『ヒスイのここが最高に気持ちよくなる頃には、大人のカラダになってるよ』


コハクの言葉を思い出し、近くにあった鏡を見ると。
本当に大人らしい体つきになっていて驚く。
(どうなってるんだろ???)
大人のカラダになる方法はいくつかあるのだが、今回コハクが何をしたのかは、さっぱりわからない。
「・・・・・・」



私より、私のカラダを知っているひと。



(・・・かぁ)
そんなことを思いながら、コハクを見上げた瞬間に。
「好きだよ」と、キスを貰って。照れ笑い。
(お兄ちゃんだもん、そんなの、当り前だよね!)



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