あれから、数日が過ぎた昼休み。
保健室では、今日もエンジェライトによるカウンセリングが行われていた。
と、言っても、主に恋愛相談を兼ねたお喋りだ。
片想いで〜と相談してくる生徒の大半は学年主任トパーズの名を口にする。
数学教師でもあるトパーズは、受け持ちのクラスからひとりも赤点を出さないことで有名で、その授業展開は神業と称されている。
後進の育成から、生徒の進路指導までこなす、頼れる教師No.1。
ルックス抜群ということもあって、絶大な人気を誇っているが、常にクールで生徒とは絶対に慣れ合わない。
肉食系のオーラを纏いつつ、硬派。そういうところが更なる人気を呼んでいる。
(僕とは無縁のタイプだな)と、話を聞く度思う。エンジェライトは自他共に認める草食系だ。
ただし校内には、そういう男が好きという生徒もいて。エンジェライトもそれなりにモテていた・・・
生徒の告白は、すべて断るようにしているが。
「エン先生、またね!」
笑顔の生徒を、笑顔で送り出す。保健医として充実かつ平穏な日々を送っていた。
・・・はずなのだが。
「・・・・・・」(ヒスイさんがいない・・・)
6限の体育の時間。校庭を見ると、やっぱりヒスイの姿がない。
「・・・・・・」(もしかしてまた・・・)
姿が見えないと、どこかでセックスをしているのではないかと思ってしまう。
悪い男に、乱暴に抱かれている様がチラついて・・・落ち着かない。
あの日から・・・ヒスイのことが、気になって、気になって、仕方がなかった。
トントン、机を指で叩き。いてもたってもいられなくなって。
「校内を探してみよう」
ついに。エンジェライトは保健室を出た。
そして・・・こちら、ヒスイ。
1日、1回〜2回、指定された時間に、指定された場所へ行く。
セックスをするために、だ。
本来女子高生ではないし、トパーズのことが好きなので、特に疑問にも思わない。
本日の呼び出しは音楽室。正確には音楽準備室。楽器の保管庫である。
ヒスイはトパーズの前で両脚を広げていた。
トパーズはその手に、木琴の撥を持っている。先に丸い球のついた棒だ。
女性器はよくアワビに例えられるが、ヒスイのそこもやはりそうで。微かな蠢きを見せている。
トパーズは、ヒスイの窪んだ中心部に棒の先端を向けた。
楽器を使った“お仕置きH”の始まりである。
ヒスイの膣口に硬い球を押し付け、捩じり回すトパーズ。
「エンに言え、と、言ったはずだ」
「あッ・・・トパ・・・っ」
刺激を受けた膣口から早くも透明な液体が滲み出てきた。
目に見えて、濡れているのがわかる。
「い・・・いえるわけ・・・な・・・あッ・・・ん〜・・・!!!」
トパーズのシャツを掴むヒスイ。
沈黙を貫くのは、息子の身を案じているからだが、どうもそれがトパーズの意にそぐわないらしく。嬲られる。
「いいか、あいつにも“隠しごと”がある」
トパーズはそう言って、ヒスイの膣に球を沈ませた。
「あッ・・・いやっ・・・あ・・・!!」
膣肉の間に挟まる球体。軸が細いため、膣口はさほど開いていない。バイブとは明らかに違う挿入感だ。
トパーズは棒を握り、左右に振った。
「あ・・・うぁ・・・」
膣内で扇でも広げるかのような動きをする。
球がボコボコ膣壁に当たり、ヒスイの口から官能の嗚咽が漏れた。
どんなに叩かれても、木琴と同じ音は出ない。
ねちょねちょ、いやらしく粘膜が鳴るだけだ。
「やぁ・・・これ・・・へんっ・・・」
異物挿入を嫌がって、ヒスイが両脚を閉じようとすると。
顎を掴まれ、唇にキス。口の中に舌を入れられたら、もう、メロメロで。
催眠にでもかかったかのように、半分瞼を落とした顔で自分から脚を広げた。
「んッんッ・・・」
トパーズと舌を絡めながら、膣を開放していく・・・
そこに遠慮なく木琴の撥が突っ込まれ。
「はッ・・・はぁッ・・・ん・・・んぁ・・・」
キスの合間。被虐的快感に、ヒスイが喘ぐ。
ぶこッ!ぶこッ!球を使って、いつもと違う音を楽しむトパーズ。
棒を押したり引いたりして、膣内を縦に走らせると、ヒスイの穴から、ぶくぶく白い泡が出てきた。
「あッ・・・ふぁ・・・」
「どうだ?煮えたか?」
トパーズはヒスイから唇を離し、挿入した棒で膣内をゆっくり掻き混ぜた。
料理でもしているかのような手つきだ。
「うッ・・・うん・・・」ヒスイが頷く。すると。
「このままイカされたくなかったら約束しろ」
トパーズが、球で膣奥を突き上げてきた。
「なにを・・・あ!あぁぁ・・・ッ!!」
何とか逃れようと背中で壁を昇るが、球はすぐ追いつき。度々深く抉られる・・・
「あ・・・あぁ・・・あああ・・・」
膣奥の痺れが流出し、シャツを掴む指先まで震えるヒスイ。
「ん・・・ぁ・・・!!」
「隠す必要はない。エンに言え、いいな?」
トパーズは撥を抜き、先端の球に付着した愛液を舐め取ってから、それを床に放った。
それから、ヒスイの膝を掴んで開き、濡れた股間を露出させた。
もはや、ヒスイが抗うことはなかった。
その陰部はいっそう赤く色づき、イチジクのように見えた。食さずにはいられない。
食事の邪魔にならないようネクタイの先を胸ポケットに入れ。
トパーズは舌を尖らせ、その実を裂いた。
舌の上にヒスイの甘い蜜が垂れる・・・
「ん・・・ッ!!ふぁ・・・」
食されたヒスイが身を捩った。
膣のなかに、舌と一緒に入ってきたもの・・・それは、びっくりするほど熱い息。
クールなトパーズのものとは思えなかった。慣れているはずなのに、戸惑ってしまう。
「は・・・ふぁ・・・」(トパーズの・・・あつ・・・)
お腹の中はおろか、喉の奥が蕩けそうだ。息が詰まって声が出ない。
トパーズの食欲は旺盛で。果肉を味わった後、奥まで舌を伸ばし、蜜を集めた。
口の中に溜めて飲み込み。顔を上げ、ヒスイを見る。
「っ〜・・・!!」
迷いのない瞳。蜜を纏う唇の間から、欲情の呼吸が聞こえる。
どんな時でも、美形はやっぱり美形なのだ。
まっすぐ向き合えば、親子でもドキッとしてしまう。
「は・・・ぁ・・・」
頬がやたらと熱っぽい。
「トパー・・・ズ」
名前を呼んで、ヒスイが両手を伸ばした、その時。
ガラッ!隣接した音楽室の扉が開き、ひとりの生徒が入ってきた。
合唱部だ。コンクールに向けて、これから練習を行うようだ。
「!!だれかきたよ」
急に声が小さくなるヒスイ。
「それがどうした」
トパーズは相変わらず強気で。チャックを下ろし、勃起ペニスをヒスイに見せた。
「やめるか?」
意地悪に笑って、ヒスイに選択させる。
「う・・・」
こんなに濡れて疼いているのに、途中で止められるはずがない。ヒスイは真っ赤な顔で言った。
「やめないもんっ!!」
冷たい床の上、正常位で交わる。
トパーズに両脚を持ち上げられると、ヒスイは唇を噛み、挿入に備えた。
「んッ・・・は・・・」
たちまち膣がペニスで埋まり、ヒスイの恥骨にトパーズの陰毛が被さった。
「あ〜・・・」
ねっとりと肉々しい感触。お腹の底から濃厚な快感が沸き起こる・・・が。
「んぐッ!!?」
「声出すな」
これでも噛んでろ、と、ネクタイを口に詰め込まれるヒスイ。
ちょうどその時、ピアノの音が聞こえてきた。
音楽室にいちばん乗りした生徒は、伴奏者だったのだ。
(あ・・・いいおと・・・)
清らかに、心に響く。一瞬ヒスイの気が反れた。
するとトパーズは「お前も負けてない」と、笑い。腰を振り出した。
ぐちゅゅッ!ぐちっ!ぐちっ!ぐちゅぐちゅぐちゅ・・・
わざと淫らな音を響かせ、ヒスイを現実に引き戻す。
「んぅ〜・・・!!!!!」
ピアノの演奏と重なると、より卑猥に聞こえた。
「んッ・・・んんんんんッ・・・!!!!」
濡れて、開いて。弛んで、捲れて。凄い音量だ。
それもこれも、たっぷり舌で慣らされたせいだ。
「んふッ・・・!!んッんッ!!」
指で弾む鍵盤。ペニスで弾むヒスイ。
ふたつの音が混ざり合い、倒錯的なメロディーを奏でた。
「ん!んんん!!!」
トパーズと両手を重ね、指を絡めて。
口にネクタイを咥えたまま、激しいピストンを受けるヒスイ。
「んぐ・・・んんんッ!!」(はや・・・いっ・・・!!)
膣襞とペニスが踊り狂って。
溢れ返った愛液が、とめどなく外へと排出されていく。
ペニスが動けば、膣が鳴る。音が連なり。腹筋が苦しい。絶頂寸前だ。
「んぅ〜!!!!!!んッんッんッ・・・」
上から重なる手を、強く握れば、握り返してくれる・・・トパーズの隠れた愛情。
互いの手のひらに汗が滲み、ちゃんと心も繋がっているのだと感じる。そして。
「ん〜・・・!!!!」
先にヒスイが達する。それからすぐ。
「んッん・・・・・・」
咥えたネクタイを引っ張りながら、たっぷりトパーズの射精を受けた。
疲弊した膣が精液で癒されていく・・・
幸せな、放課後だ。
「じゃあ行くね!」
スカートを叩き、ヒスイが立ち上がる。
「ヒスイ」「んっ?」
ヒスイの腕を掴んで引き寄せ、親指と人差し指で頬を摘むトパーズ。
ヒスイの唇が尖る・・・このアヒル顔が、トパーズのお気に入りなのだ。
ちゅっ。嘴にキスをして。最後に少しだけ、ヒスイを甘やかした。
廊下に出たヒスイ。
(今日はいっぱいトパーズとキスしちゃった)と、照れ照れだ。
音楽準備室にパンツを忘れてきたことに気付いていない。
「ヒスイさん!」
背後から声をかけられ、振り向くと・・・
「あ!」(エン先生!?)
そこには保健医エンジェライトが立っていた。
“いい人”っぽいが、またわけのわからないことを言われるのではないかと思い、反射的に逃げてしまう。
「待って!ヒスイさん!!」
白衣の裾をはためかせ、走るエンジェライト。
(うそっ・・・追いかけてくる・・・っ!!)
全力で走るヒスイだったが、セックス直後で下半身がだるく。
「わ・・・!!」
足が縺れ、前のめりに転倒。運悪くワックスをかけたばかりで、派手に滑る。
ゴンッ!廊下の壁に額をぶつけ。
ペロッ!スカートが捲れる。
結果、生尻丸見えだ。
「!!!!!」
強烈なインパクト。エンジェライトは目を丸くして。驚きが隠せない。
(本当に何なんだ・・・こんな子、初めてだよ・・・)
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