「・・・・・・」「・・・・・・」
巨大迷路、出口付近。そこにはトパーズとアクアがいた。
お楽しみ半ばでヒスイがメンバーから外れ、テンション急降下の二人。
「トパ兄守ってもつまんないし〜」
「こっちも願い下げだ」
ゴソゴソ・・・おしゃれ道具が詰まったポーチを漁るアクア。
そこからヒスイのパンツを取り出し、くんっ・・・匂いを嗅ぐ。
「ママぁ、どこいっちゃったんだろ〜ね」
ヒスイにしてみれば、忽然と消えたのはトパーズとアクアだが。
トパーズとアクアにしてみれば、忽然と消えたのはヒスイの方なのだ。
それは、トラップだった。
“踏む”ことで発動する転送魔方陣が、緑の芝生で覆われた地表の下、巧妙に隠されていたのだ。
たまたまそれをヒスイが踏んだ・・・事の真相はこんな感じだ。
シトリン達も同じトラップに掛かり、バラバラになっていた。
「ママがいないと、たいくつ〜」アクアがぼやく。
「同感だ」と、トパーズ。
「はやくみつけてぇ〜、しっぽフリフリさせようよぉ〜」
壮絶に邪悪な笑みを浮かべ、アクアが一歩踏み出そうとした時だった。


「おっと、ソコ踏むなよ。ランダムに飛ばされるから」


「ジジイ・・・」
「あ〜、おじ〜ちゃんだぁ」
本来の子供の姿で現れたメノウ。対して、神の戦士ヴァージョンのアクアは、大人の体でメノウに抱き付いた。
「お、でっかくなったなぁ」
巨乳に半分顔が埋まった状態で、メノウはトパーズに視線を向けた。
「ちょっとさ、話あんだけど、いい?」
アクアをその場に残し、二人は生垣の角を曲がった。
「コハクから聞いただろ?」と、メノウ。
「何をだ」
「シラ切っちゃって。ま、いいけどさ。お前の可愛い息子のハ・ナ・シ」
トパーズを下から覗き込むようにして、メノウが言った。
おちょくるような態度は相変わらずだ。
「やっぱお前じゃないとさ、抑えらんないんだよな〜」
神の血が濃く、通常の魔法はほとんど作用しない。
成長するにつれ、その傾向が顕著になってきたのだ。
「・・・・・・」
黙って煙草を咥えるトパーズ・・・メノウは話を続けた。
「お前はさ、どうやったってもうヒスイの息子にはなれないかもしれないけど」



ジストは、ヒスイの息子でいることを選んだ。



「たぶん・・・その選択は正しい。ヒスイを守るって意味では、ね」
「・・・・・・」
「そういうコトだからさ、協力・・・」


「断る」


一言、そう言い放ち。トパーズは出口ではなく入口へ逆行した。
「おいおい、ヒトの話は最後まで聞けよな〜・・・」
両腕を組んで苦笑するメノウ。
「ジストんとこ行って、どうするつもりなんだろうな、あいつ」




「も〜・・・おそいよ〜」
ひとり残されたアクアは待ち切れず。
「アクアひとりでママさがそ〜っと」
長い銀髪を掻き上げ、勝手に歩き出した。
アクアにとっては、迷路を抜けることが目的ではないのだ。
「ママぁ〜?どこぉ〜?」
体は大人、しかし頭脳は子供のまま。
出口など意識せず、ヒスイ探しに没頭する・・・と、しばらくして薔薇の生垣に囲まれた広場へ出た。
「あれぇ〜?こんなところにお店があるよぉ〜」
怖いものなしの5歳児、アクア。当然ここは・・・
「いってみよ〜」




シュガーランド園内。

コハク、ヒスイ、オニキス、シトリンの四人は、とりあえず中央の観覧車を目指すことにした。
「・・・・・・」(早いとこ何とかしないと)
尻尾のぶら下がったヒスイのお尻が気になって仕方がないコハク。
「・・・・・・」(このままという訳にはいかんだろう)
オニキスも同様に気になるらしく、ヒスイのお尻で男二人の視線が交わる。
当のヒスイは、尻尾に慣れてしまったのか、さほど気にしている様子もなく。
娘シトリンと手を繋いで先を歩いていた。


キャラメルの石畳。シュークリームの岩。チョコレートの木にはマシュマロの実がたくさんなっている。
遠くから花畑のように見えたのは、色とりどりのフルーツグミで。
目に付くものはどれもお菓子でできていた。
つまり・・・スイーツ食べ放題。
「何から食べるか迷ってしまうな!母上!」
「そうだね」
シトリン&ヒスイは大はしゃぎだ。
「あ、この匂い・・・」
ぴょこん!ヒスイの犬耳が動く。
「おい、母上、どこへ・・・」
「わ・・・」
ヒスイが見つけたのは、ミルクティーの池だった。
淵はホイップクリームでデコレーションされ、香ばしいナッツが散りばめられている。更に。
「すごい・・・」
立ち止まり、感嘆の声を漏らすヒスイ。
そこには、お菓子の家が建っていた。
巨大なビスケットを地盤に、綺麗な模様が入った角砂糖を積み上げて壁とし、屋根と煙突はウエハース・・・見るからに甘い造りだ。
(よしっ!ここだ!)コハク、心の声。
犬と化したヒスイの体をじっくり見るには最適の場所だった。
「僕ら、ここで休憩していきますね」
「え?おにい・・・」
コハクはヒスイの手を取り、厚い板チョコの扉を開けた。
「さ、ヒスイ。おいで」
「お前、この期に及んで・・・!!」
後の展開を察したシトリンが引き止めるも、とっくに二人は家の中で。
「・・・先に行くぞ」と、オニキス。
「お構いなく」コハクは窓から顔を出し、笑顔で手を振った。



「さて・・・っと」
お菓子の家の内装はというと。
(へぇ・・・これはまた随分と・・・)
家具までお菓子を覚悟していたのだが。
室内には大きなベッドがひとつ。カーテンで仕切られた先にはシャワーもある。
えっちしてくださいと謂わんばかりの環境だ。
(こういうの考えるの、メノウ様っぽいな)
「・・・・・・」
(罠かもしれないけど・・・まあ、いいか)
あえて甘んじることにして、コハクは早々にヒスイの服を脱がせた。


「見せて」
「ん・・・」


ベッドの上、裸のヒスイを四つん這いにして、まずは尻尾の状態を調べる。
(ああ・・・)
目を覆いたくなる惨状。ヒスイの小さな穴がここぞとばかりに拡げられている。
何十年と精根込めて解してきた場所が、よもやこんな使われ方をされるとは。
(かわいそうに・・・無理矢理入れられて・・・)
ヒスイの前ではおくびにも出さないが、内心、はらわたが煮え返る思いだ。
トパーズを一発や二発殴ったぐらいでは気が済まない。


「ん〜・・・よしよし」


声を掛けながら、尻尾を引っ張るコハク。
抜けない可能性の方が高いとわかっていても、引っ張らずにはいられなかった。
「んっ・・・!!ぅ・・・」
ヒスイは歯を食いしばり、シーツに顔を擦りつけて耐え。
「んっ・・・んぐっ・・・」
尻肉の間で、引く力と戻る力がせめぎ合う。
それが、何とも言えない感覚で。
「うっ・・・うぅん・・・」涙目のヒスイが呻く。


「・・・いいよ、声出して」


ヒスイの尻尾を強く引き、突っ張った穴のまわりを優しく舐めるコハク。
「あは・・・んっ!!おにいちゃぁ・・・」
途端にヒスイが小さなお尻を震え上がらせ、甘えた声を出した。
「あん・・・あ・・・はぁ」
「・・・・・・」
タチの悪い尻尾だった。
あと少しで抜けそうというところになると決まって、ヒスイの内側から強い力が働き、ヒスイの中へ戻ってゆくのだ。
まるで意志を持つ寄生生物のように。
抜けそうで、抜けない。その繰り返しだった。
「んく・・・っ!!あ・・・!!」
ポタポタ・・・前方の窪みから、愛液が淫らに流れ落ち。
「ヒスイ?気持ちいいの?」
「ちがっ・・・!!」ヒスイは必死に否定した。
「・・・・・・」
アナルでこんなに感じているヒスイは初めてかもしれない。
トパーズの道具というのが非常に気に食わないが。
(ヒスイが悪いわけじゃない)
コハクは尻尾から手を離した。


「お・・・にいちゃ?」


尻尾に加わる力がなくなったかと思うとすぐ。
濡れた膣口から、コハクの人差し指と中指が入ってきた。
「ふぁ・・・んっ!!」
コハクの指先が膣内を撫で回す。
直に触れられた場所が、じわじわ熱くなって。
「う・・・おにぃ・・・」
にゅぐにゅぐと粘っこい音がする。
コハクの指に湿った肉襞が絡んでいるのだ。
「はっ・・・あ」
恥ずかしくも悦ばしい快感。
中でコハクの指が動く度、ヒスイの腰も繊細に揺れる。
「あっ、あっ、あ・・・」
「ヒスイ、こっち向いて」
コハクは、四つん這いになったヒスイの上から顔を寄せ、唇と唇を重ねた。
「ん・・・する・・・の?」
「うん」
頷きながら指を抜く。
「んん・・・っ」
中に溜まっていた愛液がコハクの指と一緒にこぼれた。


「はぁ・・・はぁっ・・・」
ヒスイが呼吸を整えている間に、コハクは服を脱ぎ捨て。
高く突き出したままになっている可愛いお尻に、何度もキスをしてから。
両手の親指を使って、ヒスイの陰唇を左右に拡げた。
「あふっ・・・!!」
コハクの舌が、中へと押し込まれる。
「っ・・・あっ」
(な・・・なんだかすごく熱く感じ・・・)
「あ・・・あぁ・・・おにぃちゃ・・・あっ!!」
膣内でコハクの舌が大きくうねる。
「うっ・・・あ!!」
だんだんと腰に力が入らなくなってきた・・・が。
沈む腰をコハクに抱え上げられ。
「あぁぁっ・・・そん・・・な・・・に」
(そんなに奥まで舐められたら・・・)
溶けてしまいそうだ。頭の奥までジンジンする。
「ん・・・ふぅ・・・おにぃ・・・ちゃ・・・ん」


「後ろ入ったままで大丈夫かな?」


コハクは舌を抜き、今度はそこにペニスを差し向けた。
ちゅっ・・・ぬぷっ・・・
「あ・・・ぁ・・・」
媚薬の注射をされたみたいに。
ペニスを受け入れた膣内が気持ち良く痺れてゆく。
「はぁ・・・っ・・・ああっ・・・」


「ちゃんと僕でイッてね」


と、コハクが腰を振り始めた。
「あ・・・っ!!!」
摩擦も奥への突き込みも、すべて快感。
「あっ・・・ぅ・・・!!」
ジュッ!ジュッ!
コハクのペニスが膣壁を激しく擦り、愛液を泡立てる。
「おにいちゃ・・・あつい・・・よぅ・・・」
愛し合う過程で発生した熱は、間もなくヒスイを絶頂へと導いた。
「あ・・・!!」


舌は指より熱く。

ペニスは舌より熱い。

そして・・・

最も熱い精液が、ヒスイの膣奥に滲み込んで。


「おにぃ・・・ちゃぁんっ!!」
「ヒスイ・・・」
射精を終えたコハクは、汗ばんだヒスイの背中に何度かキスをした。
後ろからしっかりと抱きしめ・・・そのまま、活動停止。
「え?あれ?おにいちゃん?」
コハクの寝息が耳にかかる。
「ね、寝ちゃった・・・の?」
(ええーっ!?このまま!?)


「・・・何してたのかな、夕べ」


一睡もしていないのは明白だ。
ヒスイは、コハクのペニスを割れ目に挟んだまま、小さく呟いた。
「心配だよ」


お兄ちゃん・・・無理ばっかりするんだもん。




小一時間の後。

コハクが目を覚ました。
「・・・・・・」
自分でもびっくりだ。
(中出しして、そのまま寝落ち!?うわ・・・まずいことしちゃったな)
愛しき姫君がさぞやおかんむりだろうと、恐る恐る腕の中に視線を落とす。すると。
「ヒスイ?」
ヒスイは体を丸め、苦悶の表情を浮かべていた。
「お・・・にいちゃ・・・わたし・・・」



・・・歯、痛い。





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